激変時代の仕事

たまたまNHKで「3D印刷」というのを見ました。
結論から言うと、腰が抜けるぐらい驚いたのです。
言葉だけでは説明しづらいのですが、立体印刷機とパソコンで、自分が思う形が何でも作れてしまうのです。
製造業の大革命が起ころうとしているのですね。

世界史では「産業革命」というのを必ず習うわけですが、今の時代も間違いなく「IT革命(3D印刷を含める)」として後世の教科書に載るはずです。
阪神大震災は1995年だったのですが、その時は携帯電話は“そこそこ”普及していたのですが、パソコンはまだ一般にはほとんど使われていなかったことを記憶しています。
もちろんメールもありませんでした。
ほんの20年ほど前と今とでは、時代がすっかり変わっているのです。

自分の人生の前半と後半とでは、仕事の仕方も激変しています。
私は生涯現役を目指しており、まだ30年や40年は仕事をしようと思っているので、時代の流れに取り残されるわけにはいきません。
頭が文化系で「機械モノ」にはそんなに強くはないのですが、もうそんなことは言っておられず、常に時代の最先端のものへのアンテナを張っておこうと思っています。

ノマド・ワーキングという新しい仕事の仕方が生まれていますが、これなどもパソコンなしでは成り立ちません。
私も会社でも自宅でも旅先でも、どこででも1台のパソコンを持ち歩いて仕事をしており、ある意味ではノマド・ワーカーです。
逆に言えば、どこででも仕事をしているわけで「家だから休まなければいけない」というような気持も全くありません。

私の使っているパソコンの機能のうちの9割が「インターネット」・「メール」・「ワード」です。
あとは「写真ソフト」や「パワーポイント」や「名刺ソフト」が少々。
経理業務はアウトソーシングしていて、自社内では行っていないのですが、これなども経理ソフトを使えば誰でも簡単に財務諸表が作れ、昔のように経理専門の人を置く必要がなくなってきました。

経理どころか普通の事務作業をする人もいらなくなってしまう勢いです。
同じ事務作業量であれば、昔の半分から3分の1ぐらいの人員でこなせてしまえるのではないでしょうか。
従って景気が良くなっても、人の採用はそんなに増えないように思うのです。
ただ営業職など人と接する仕事はパソコンが取って代わるわけにはいきません。

誰でもできる仕事はコンピュータがやってしまうわけです。
従って誰にも負けない得意技を徹底的に磨いていくことこそ、今後生き残る道でもあります。
会社でも個人でも、その得意分野をいかにダントツにしていくかが問われる時代になってきました。