不調の原因は「内臓の疲れ」

40歳を過ぎても現役のプロ野球投手だった工藤公康さん本を読むと、不調もしくはスランプの原因は「内臓の疲れ」と書いてありました。
内臓の疲れというのは目に見えないもので、体の具合が極端に悪いのに病院に行っても原因不明の場合は、その多くが内臓の疲れではないかと思うのです。

若い頃は元気なものだから,少々のムリをしても何ともないように見えるのですが、内臓の疲れが徐々に溜まってきて、もうこれ以上のムリは利かないといった年齢がちょうど42歳の厄年の頃。
人によって多少のズレはあるのですが、その頃に一度ダウンする確率が高いのではないかと思います。
ちなみに私は44歳の時に結核で4か月の入院を経験しました。

若くて筋肉質で立派な体をしていても、胃腸が本来の働きをせず、胃痛や下痢や便秘などの症状を抱えている例は少なくないのではないかと思うのです。
胃腸を初め内臓が悲鳴を上げているのに、これに気がつかないのは怠慢です。
頑強な体のプロのアスリートだった人が、意外に早く亡くなる場合も、やはり内臓にムリをさせてきた反動ではないかと思うのです。

漫画家の「やなせたかし」さんは77歳までは超健康体で、健康を豪語していたのですが、80歳になると体がガタガタになり、90歳を超えた今は「病気の総合商社」なのだそうです(しかし気力は全然衰えておらず立派です)。
一つの臓器が悪くなると、それに連鎖してまわりの臓器も悪くなっていくのが「病気の総合商社」の原因だと書いておられますが、多分その通りなのでしょう。

私は生活環境が変わると胃痛が始まるという持病を持っていたのですが、十二指腸潰瘍での2回の入院を経て、食生活を反省し、今は昼食を抜くことにより、胃の調子が極めて良くなっています。
また腸もビオフェルミンのおかげで、これまた快腸。
腸が体の7割の免疫力を持っていると読んだことがありますが、確かにそんな気がするのです。

各内臓がそれぞれ別の意識を持っていると読んだことがあります。
自分の内臓にも静かに感謝する時間を持ちたいと思うのです。
やる気のなさや体力のなさも、たぶん内臓の疲れから来ているのではないでしょうか。
野茂投手や工藤投手は、オフになると意図して食を抜き内臓を休ませていたそうです。
40過ぎたら、プチ断食が体に必要なのかもしれません。