年千冊の読書力 その35

オークランドへの「行き」の飛行機で6冊、「帰り」の飛行機で5冊の本を読みました。
飛行機や新幹線の中は読書数の稼ぎ時なのです。
しかしながらオークランド滞在中はホテルで1冊も読めず。
今の時点で目標にしている冊数を20冊下回っています。

目標にしている冊数とは1日4冊。
1か月30日あるとして、4冊×30日で120冊となるのですが、実際は仕事や用事で全く読めない日があるので、月末では100冊読了という帳尻になります。
「月に100冊の本を読もう」と決めてから、もう1年ぐらいは経つと思うのですが、月100冊を下回ったことは一度もありません。
読書数だけは何が何でも確実にこなしてきているという感じです。

自分より経営ができる人はいっぱいいるし、業績を抜群にあげている人も決して少なくありません。
あまりに優秀な人と出会うと自分が惨(みじ)めに感じることがあるのですが、そんな時「読書数だけは決して人に負けない」というのを自分の心理的砦にしています。
だから読書が単に読書に留まらず、自分の存在理由を示す手段にしているのかもしれないと、今これを書いていて気がつきました。

読書は「頭」や「心」への栄養剤でもあります。
本を読まずに自分の才能だけで勝負していては、いずれ枯渇してくるのです。
良書に親しむと、揺るぎない人生哲学が自分の中に出来てきます。
メンターを持っているのと同じで、迷った時、正しい方向を示してくれる指標ができるのです。

いろんな人と接していると、読書をしない人は“やはり”奥が浅い印象を否めません。
読書の習慣を持っているのと持っていないのとでは、長い人生の間に「天地の差」が出来るであろうことは容易に想像がつきます。
老後に読書の習慣を持っていないと実に寂しい晩年になるのではないでしょうか。
本は友でもあるのです。
しかも最良の友。
私は95歳までバリバリの現役を目指していますが、本を読む気力がなくなった時点で終わりだと思っています。