前向き肯定思考

人生や会社経営で「いいことばかり」や「悪いことばかり」が来ることはあり得ません。
いいことが来た時には有頂天にならず、また悪いことの時は落ち込まず、淡々と「やるべきこと」をやっていきたいものです。
この世はよくしたもので「仕事をしたもの勝ち」というところがあります。
仕事を倦(う)まず弛(たゆ)まずやっていく人は、相当高い確率で人生を成功に導けるのではないでしょうか。

「人生すべて塞翁が馬」という言葉があります。
いいように見えたことが、実は悪いことの原因であったり、悪いことのように見えたことが、実はいいことが始まる前兆であったりすることです。
従って「いいこと」・「悪いこと」にいちいち一喜一憂すべきではないということを教えてくれます。

塞翁(さいおう)という人の馬が逃げた。⇒悪いこと。
その馬が駿馬を連れて帰ってきた。⇒いいこと。
その馬に乗った息子が落馬して足の骨を折った。⇒悪いこと。
ところが戦争が起こり、近くの若者はみんな徴兵されたけれど、塞翁の息子は戦争に行かなくてすんだ。⇒いいこと。
以上のようなお話です。

自分の力ではどうしようもない「悪いこと」が来た時、私はそれを神様に委ねてしまい、極力悩まないようにしています。
悩んで解決できるものなら悩めばいいのでしょうが、現実はそうではありません。
持越し苦労や取りこし苦労はする必要がないし、しても「百害あって一利なし」なのです。
ならば神様に任せてしまい、自分ができることをやっていけばいいだけだと思うのです。

私の知人で、実にポジティブな考え方をする人がいます。
すべてをポジティブにとらえるのは当然として、例え悪いことが起こっても、それを肯定的にとらえるのです。
またすべてにムリをしないのです。
自分が思っているようにならなくても「これは天が『やめておけ』と言っているのだな」と納得してしまいます。
いいことも悪いことも肯定して消化してしまえるのであれば、結局すべてが自分にとってプラスのことばかりになってしまうではありませんか。
その人がいるだけで、ポジティブのオーラによって周りが陽気になるのです。

そんな人は福の神。
陽気な人には陽気なことが集まってきます。
「運がいい人とだけお付き合いする」も極めて大切なこと。
あの松下幸之助さんでも、そのことに気を付けておられたのですから。
運のいい人というのは神様に好かれている人でもあります。
神さまを味方にしてたら、それこそ怖いものなしではありませんか。