外国の新聞購読

3年後に「世界経済の動向」について本を書くことを目標にしました。
いろいろとやりたいことがあったのですが、目標をそれ一本に絞ったら、ひじょうに頭と気持ちがスッキリしました。
そのための読書でもあるし、そのための語学でもあります。
何といってもエネルギーや時間を集中することが出来ます。

「資本の意志を知る」という有名な経済評論家のMさんに、どんな本を読んだらいいのかを聞いたことがあります。
その答えは「とりあえず『ウォールストリート・ジャーナル』と『フィナンシャルタイムス』は必ず読むこと」でありました。
どちらの新聞も名前は聞いたことがあるのですが、その時はどうすれば購読できるのかも分からない状態でした。
もしインターネットがなければ、いまだに購読出来てなかったと思います。
そういう意味でもインターネットというのは、画期的な情報革命です。

『ウォールストリート・ジャーナル』がアメリカの新聞だというのは知っていましたが、『フィナンシャルタイムス』がイギリスの新聞であることは購読してから気がついたという次第です。
『フィナンシャルタイムス』は、日本の新聞のように1冊にまとまっておらず、「政治」や「経済」や「スポーツ」や「家庭」が、それぞれ別の新聞のようになっていて、最初は違和感があり、読みにくかったのです。
しかしイギリスの新聞だけあって、ヨーロッパの記事がたくさん出ており「EUオタク」の私としてはだんだん好きになってきました。

もちろん意味が解らない記事もあるのですが、いちいち気にしないことにしています。
どうしても気になったり、キーワードであったりする単語は辞書を引くのですが、それ以外は気が向くままに辞書で「調べたり調べなかったり」しています。
語彙力がそれなりに増え、記事の中身も分かり出すと、だんだんと新聞が読める態勢になるのだと思います。
少なくとも外国の新聞に対する拒否反応はなくなります。

一方、いまだに馴染まないのが『フランクフルター・アルゲマイネ・ツァイトゥング』。
ドイツ語の新聞なのですが、辞書なしではまず読めないし、悲しいことにヘッドラインを見ても興味をそそられないのです。
ドイツ語は単語をつないでドンドン造語をしていってもいいので、辞書を引いても言葉が出てこないことがよくあります。
分離動詞が変化している時なども、ちょっと厄介。
しかしながら語学に関して「落ち込まない」や「愚痴をこぼさない」は「デグチ・メソッド」の基本なので、まずは1年間この新聞とお付き合いしていこうと考えておるところであります(なぜ1年かというと、1年分前払いしているので)。