デグチ・メソッド その3

deguchi2012-01-25

社会人からの語学は、ランチェスターの法則を活用すべきだと思うのです。
どういう意味かというと、自分が一番得意の分野への絞り込み。
「絞り込んだ分野では絶対に負けない」という戦略なのです。
世に英語が出来る人は掃いて捨てるほどいるのですが、新聞の経済記事を理解できる人となるとガクンと数が減ります。
経済の中でも金融が分かる人はもっと少なくなるかもしれません。
あるいはユーロ圏の経済に絞ると、やはり少なくなるに違いありません。

語学には「聞く・話す・読む・書く」があるわけですが、社会人は持ち時間が少ないので、すべてに100点満点を取るような勉強方法は難しいのです。
だから自分が一番有益だと思う分野の能力を伸ばすことに徹底すべきだと思うのです。
例えば私にとっての英語は「読む」が最も大事。
英語が読めることによって、例えば世界の英字新聞が読めてしまえます。
世界の情報は、圧倒的に英語が主体であるのは間違いがありません。

私は本が大好きで、何かに興味を持った場合、ドサッとそれに関連する本を買い求めます。
有難いことに速読が出来るので、10冊や20冊読むのは全然苦になりません。
一つのことで本の30冊も読めば「プチ専門家」になってしまいます。
英語でも同様のことがしたくてたまりません。
が、英語の本は読むスピードが遅く、1冊読み終わる頃には興味が薄れている可能性があるのです。

英語以外の言葉の目標は「旅行会話」と「現地の新聞を読むこと」。
長谷川慶太郎さんは軍事のことを勉強しているうちに、ドイツ語をマスターしてしまったそうです。
「英語を勉強しなければならない」という義務感や「英語ぐらい喋らなければ時代に取り残される」といった強迫観念で学習しても面白くないのです。

興味があることを追い求めているうちに言葉を習得してしまうのが、方法論としてはベスト。
しかしながら「興味」自体がない場合が多いのです。
興味や好奇心は人生を彩(いろど)らせる大切な要素。
語学学習以前の大前提なのかもしれません。