会社繁栄「掃除道」 その16

よく海外旅行に行くのですが、その時に必ず実行していることが「飛行機のトイレを使った後はキレイにして出ていく」ということです。
床や洗面台をペーパーで拭くだけなのですが、それでも随分印象が違ってきます。
これは「旅運」をよくするための“おまじない”でもあるのですが、実際の効果は抜群なのです。

よく「自分の部屋を掃除すれば、金運が舞い込む」などと書いている本があります。
そのこと自体は全く正しいのですが、鍵山秀三郎先生の言を借りれば、それだけでは物足りないということになります。
いかに自宅や自社以外のところをキレイにしていくかが、掃除道の掃除道たるゆえん。
自宅や自社以外のところを掃除するようになれば「掃除道の黒帯」ということになるのでしょう。

毎日掃除をやっていると、在庫の確認がとてもよくできます。
当社は不動産業ですが、コピー用紙や冷蔵庫用のお茶などが、切れることも過剰在庫になることもありません。
これが小売業だと、在庫管理の重要さは格段に高くなるはずです。
いずれにせよ、整理・整頓・清掃をやっていると、会社内の過剰在庫や不良在庫が確実に減ることは間違いありません。

当社には神棚が祭ってあるのですが、神様に対する「奉納清掃」という気持ちで掃除に取り組むようにしています。
まずは健康で今日も掃除ができること自体が実にありがたい話で、これを感謝せずにおられようかということなのです。
感謝への具体的な行動が掃除というわけです。
神様にささげる掃除が、雑な掃除になるはずがありません。
ただし掃除の範囲(時間)はさすがに限界があり、毎日出来るところと出来ないところがあるのは致し方ありません。