中国・成都への旅 その5

成都は中国大陸の中でも、かなり奥に位置しています。
以前にも書いたように「田舎の大都会」といった表現がピッタリ。
人口は1,200万人ほどでしょうか。
繁華街を歩いてみると、平日の昼間でもたくさんの人を見かけました。
イトーヨーカドー成都で成功していると聞いていたので、行ってきました。

イトーヨーカドーといえば、スーパーをイメージするのですが、ここ成都では高級百貨店の雰囲気。
商品の値段も高く、日本と変わらないか、もしくは日本の方が安いような気がしました。
成都の年収は日本の10分の1ぐらいなので、本当にこの価格で売れるのだろうかと思うのですが、少なくとも非常に賑(にぎ)わっていることだけは確かです。

近くに伊勢丹も店を出しているのですが、現地でのブランド力はイトーヨーカドーの方が上とのこと。
実際に両方のお店に入ってみて、イトーヨーカドーの方が人も多いし、高級感があるような気もしました。
あまり店にばかり入っていると、案内の知人に悪いと思い、ユニクロのお店には入りませんでした。
ユニクロは私も日本でよく利用しているので、入っていれば価格がよく比較できたのにと、今はちょっと残念に思っています。

街を歩いている人の服装は、少なくとも若い女性は日本と変わらず。
というよりミニスカートのかわいい女の子をよく見かけました。
成都は美人の街でも有名なのだそうです。
また成都は「住みたい街」のランキングの上位にくるそうです。
上海や北京と比べて空気や水の汚れはマシだし、物価も安いので(十分高いとは思いますが)、人気が高いのでしょう。

ちょうどお昼時になったので、地元の人たちが行くようなお店に連れて行ってもらいました。
テーブルもたくさんあるのですが、とにかく人がいっぱい。
私が一人でこのようなお店に入っても、注文も出来ないに違いありません。
成都の人たちにとって、昼食はコミュニケーションの場とのこと。
話し声が重なり、店の中全体が“わんわん”と鳴り響いていました。
四川は食べ物が豊富なところです。
だから劉備玄徳もここに都を構える気になったのだと思います。