不動産をめぐるトレンド

サラリーマンの年収が17年間下がり続けているのだそうです。
生活防衛のため、すべてに「より安く」へ向かうのも仕方がないかもしれません。
逆にキャッシュを持っている人にとっては、定期金利に預けていても、低金利でほとんど利息は付きません。
ならば収益不動産にでも投資しようかという動きになります。
個人投資家というのは、今までの不動産市場では主力のプレーヤーではありませんでした。
しかし今後は無視できない存在になりそうです。

不動産や金は実物資産です。
実物資産とは目に見える資産。
金(きん)は何の収益も生み出しませんが、収益不動産は毎月一定の現金をもたらします。
これはやはり魅力的。
所有することが単に負担になるだけの不動産も現実にはたくさんあります。
いい不動産を選んで持つことが大事だと思うのです。

ネット販売が売上を伸ばしています。
ずっと売上を減らし続けている百貨店と好対照。
ネット販売は店舗がいりません。
つまりネット販売が増えるにつれ、街には空き店舗が増えるのです。
百貨店や商店街でモノが売れないのは、単に景気のせいだけでなく、こういった構造的なものが起因しているのです。
高い家賃を支払う必要も、多くの店員を雇う必要もないのがネット販売。
日本国中に店舗を張り巡らせたレンタルビデオ店が、インターネットでのダウンロードに有効策を見いだせず苦戦しています。

旅行代理店などその最たるもので、店舗数の縮小を打ち出しました。
旅行業界のナンバーワンはJTBですが、ネット販売の楽天トラベルが2位の座につきました。
書店も大型店とネットのみが生き残り、小さな書店は経営が成り立たなくなっています。
私のような本好きな人間でも、品揃えの少ない小さな書店は入る気がしません。
従って街の書店はどんどんなくなっています。

私はどちらかいうと買い物が苦痛で、時間がもったいないと思う方なのですが、インターネットならホイホイと買い物が出来てしまえます。
しかも早朝でも夜中でもO.K.
よほど魅力いっぱいの実店舗にしないと、ネット販売には勝てないように感じます。
レストランや食堂のような食べ物商売なら、ネット販売との競合はありませんが、「小売り」は本当に難しい時代になってきたと思います。