賃貸空室対策

賃貸の空室対策には4つの方法があります。
まずは賃料を下げたり、敷金等の条件を適正化したりする方法。
これが一番直接的で、効果もあるように思います。
次にリーシングの見直し。
つまり仲介や募集活動の強化です。
インターネットでの集客もこの中に入るかもしれません。

建物そのもののハード面でのリニューアルも空室対策の一環です。
まずは清潔であること。
賃貸経営といえども、案外掃除で始まり掃除で終わると言えるかもしれません。
最後の空室対策が「入居者の保持」。
つまり今の入居者が出ていかないように、いい管理やサービスに努めるというものです。

定期借家契約はまだ一般に普及しているとは言い難いところがあります。
定期借家契約は入居期間が決められているため、入居希望者が躊躇することも考えられます。
しかしそれは「再契約型定期借家契約」によってクリアできるかもしれません。
具合の悪い入居者を排除して住環境を守るというメリットもあります。
これは単に家主にとってだけでなく、ほかの入居者にとっても大きなメリットであると言えます。

賃貸住宅にも、カラーコーディネーターやインテリアコーディネーターがもっと活躍できる場があっていいように思います。
オシャレでセンスのいい住宅に住むのは気持ちがいいものです。
街のちょっとした宝物でもあります。
掃除が行き届いた建物も街の味方。
こぎれいで、小ざっぱりした建物たちは、やっぱり街の価値を上げるのです。

空室を埋めるためにも、インターネットを無視するわけにはいきません。
しかも住宅を紹介するからには写真は不可欠。
いい写真がたくさん載っていると反響が全然違ってきます。
いい写真を撮るための「写真の技術」はどうしても必要なのです。
写真の技術が不動産販売において、かなり重要なポイントを占めるようになってきたといっても過言ではないように思うのです。

そのあたりが我が不動産業界では、案外“ぞんざい”に扱われてきたようにも思うのです。
写真撮影のテクニックをいくつか教えてもらいました。
例えば、天井高の2分の1の高さでカメラを構えること。
広角レンズがベターで、一眼レフだと17mmぐらいのレンズがいいとのこと。
普通のデジカメだと「AUTO」モードで十分。
写真を歪ませてはならない(柱やドアの縦のラインと合わせる)こと。
同じ場所から5枚ほど撮ること。
部屋の対角線上に撮ること。
外観の写真はゼッタイ晴れの日で。
インターネットでは、写真が営業マンの代わりをしてくれることを、すっかり忘れていたのです。