東京の状況

東京へ行く機会がありました。
勉強会が予定されていたので、ずっと以前からホテルを予約していたのですが、そのホテルから「しばらく閉館します」との連絡が入ってきました。
事態はそこまで酷(ひど)いのかとビックリし、あわてて別のホテルに電話すると“あっさり”予約が取れ、逆に拍子抜けしてしまいました。

私が予約していたホテルは外資系で、支配人以下みんな本国に逃げ帰ったのに違いないと推測しています。
いずれにせよ、ホテルのほうからキャンセルされた経験は初めてで、たぶんそのホテルは二度と使わないと思います。

午前中、東京行きの新幹線に乗るとガラガラで、東海道新幹線でこれだけ空いているのは、あまり記憶にないことです。
おかげで随分ゆったりと過ごせ、本も読めたし、睡眠も取れたので有難かったのでありますが…。
東京駅も心なしか人が少なく、電気も暗くしたり、閉めている店もあったりして、いつもの混雑や活気はありませんでした。

不動産の勉強会だったので、不動産業の仲間から色々と地震の影響を聞きました。
地方から東京の大学に来る新入生は、みんな古い賃貸物件を倦厭(けんえん)するのだそうです。
シェアハウスでは、利用していた外人はみんな本国に帰ってしまったとのこと。

またIT関係の会社がある地域では、インド人のプログラマーが何人もおり、会社が一括して部屋を借りていました。
その人たちもインドに帰ることになり、賃貸マンションが一挙に解約となったそうです。
外資系の会社では、東京にあった本社機能を関西や香港に移したところもあります。
とにかく東京から多くの外人がいなくなりました。

勉強会も終わり、夜、東京駅の丸の内周辺を歩いていると、いつもは明々と点けている街灯がすべて消され、真っ暗な中を人が歩いていました。
「これならゼッタイ宝塚の駅前の方が明るいゾ!」と思いました。