時間との戦い

「余生は時間との戦い」との言葉があります。
青春時代は、おカネと経験はないけれど、時間と体力はたっぷりあります。
中高年時代はその逆。
中高年時代におカネがなかったり「一心不乱に働いた」経験がなかったりしたら、ちょっと寂しい晩年になるのではないでしょうか。

30歳代は私だってけっこう働きました。
当時の手帳を見ると、毎日予定で真っ黒になっています。
最近はバタバタ感はないのですが、やることが多くて、とても忙しいのです。
まさに時間との戦い。
今まではビジネス生活のみに時間を割いていたのに、そこに知的生活が割り込んできたからでもあります。
さらに言えば、その先「霊的生活」も視野に入れています。

「business life」から「intellectual life」へ、そして「spiritual life」への順番です。
それぞれの生活へと、完全に軸足を移していくのではなく、並行してやっていきたいと考えています。
つまりビジネス生活も生涯現役。

働かない人には魅力がないのです。
どんな年代になっても、キビキビ働いている人はいつまでも若いし、スッキリとした「色気」があります。
上場会社の役員をやっていた人でも、引退し、働かなくなった途端、あっという間にボケてしまうケースを、いくつも見てきました。

社業が安定したり、ちょっと売上がよかったりすると、すぐに安心してしまいます。
心の安定という意味ではいいのですが、それが油断や慢心につながると大変。
事業も会社も自分も、常にイノベーション
改革の連続こそ生きている証(あかし)でもあります。
常に改革に挑戦していかないと、本業に「飽きる」という危険性もあります。
本業以外でいくつも肩書を持っている人は、たぶん本業に飽きているのだと思います。