盛岡での勉強会 その2

なぜ盛岡へ行ったかというと、ウィナーズクラブという不動産の勉強会があるからです。
こんな機会でもないと岩手県に行くことなど、まずないと思ったのも盛岡へ行った動機の一つ。
盛岡は県庁所在地なのに人口は30万人ほど。
人口30万人の経済の「厚さ」がどんなものかも見てみたいと思いました。

勉強会に集まった人数は10数人だったのですが、講師による話を2時間程聞きました。
講師は現役の銀行マン。
債権回収のプロです。
話を聞いていて、相当仕事が出来る人だというのがよく分かりました。
どんな分野でも一流のプロにならなければいけないと改めて感じた次第です。
ただし岩手弁だったため、2割ほどは何を言っているのか、さっぱり分かりませんでした。
講演を聞いて、こんな経験も初めてです。

銀行の不良債権比率は、10年前は7%だったものが、現在は3%程度になっています。
ただしこれ以上はなかなか下がらない。
というのは、大型の不動産不良債権が実はまだ残っているからなのだそうです。
一度に処理すると銀行自体が大赤字になってしまうので、自社の体力に合わせ段階的に処理しているとのこと。
どんな物件が不良物件としてあるかというと、まずは温泉旅館、そして市内のホテル、また飲食ビルや賃貸ビル。
第3セクター施設なども不良物件に入っているのだそうです。

地方の銀行の不良債権の処理は、地方経済が地盤沈下しているので、なかなか大変だと思います。
例えば温泉旅館などでも、よほど凄腕の事業家を呼んでこなければ、普通の人では再生はムリです。
しかし施設を安く買って再生させれば、これほど面白いビジネスもないわけです。
一流のプロにとっては願ってもないワクワクする時代であるということも事実。
これからの若い日本人は、研鑽し精進し、一流のプロを目指すべきなのでしょう。