株主総会に出てみる

上場企業の株はいくつか持っているのですが、今まで株主総会には行ったことがありません。
総会屋が跋扈(ばっこ)するイメージがあったし、わざわざ株主総会に行くような暇もなかったからです。
ところが今回、あるコインパーキング運営会社の株主総会に参加してみることにしました。

東京のホテルで行われるのですが、予定時間の1時間前に会場に到着すると、もう受付も開場もされていました。
何となくピリピリした雰囲気が漂います。
私も生まれて初めて株主総会などというものに出るので、やや緊張気味。
今日の株主総会の社長の緊張具合はいかほどだろうかと推測すると、上場などするものではないとつくづく思います。

予定時間が近づくにつれ、席がだんだんと詰まっていきます。
やはり年配者が多く、今日来ている株主の平均年齢は65歳ぐらいといったところでしょうか。
前の演壇には社長を始め取締役の人たちが座るのですが、その後ろの見えないところに7〜8人の社員が控え、株主からの質問への社長の返答のサポートをしています。
株主総会には、相当の準備をして臨(のぞ)んでいるのでしょう。
経営や営業の本来の仕事のほかに、こういった仕事をこなさなければいけないわけで、やはり上場会社は大変だと思いました。

株主総会のあとに経営近況報告会というのがあり、実は私はこちらのほうに興味がありました。
全部で3時間ぐらいかかったでしょうか。
結論から言うと、ものすごく勉強になりました。
会社の戦略がとてもよく分かったのです。
セミナーの受講をした時、私は必ず講師に質問をするのですが、今回も初めてにもかかわらず、手を上げて“ついつい”質問をしてしまいました。
ずっと前で立ちっぱなしの社長さん、ごくろうさまでした。
今日の会社の社長は2代目なのですが、実にしっかりして頼もしく、株を買い足そうと思ったほどです。
興味のある事業や会社の株主総会に、もっと参加していってもいいかもしれないとも思いました。