本を持って旅に出よう 台北編その5

食べ過ぎて体重が増えた時は「お風呂ダイエット」をよく行います。
ひとことで言うと、30分以上湯船に浸かり、汗をたっぷりと出すというものです。
台北のホテルでもトライしました。
自宅だと語学CDを聞きながら入るのですが、台北のホテルではお風呂についているテレビを見ながら入りました。

たいていのチャンネルは中国語だったのですが、CNNとBBCが英語。
BBCを見ていると結構面白かったのです。
たまたま興味のある「ヨーロッパ経済危機」の報道をやっていて、おかげで退屈せずにお風呂にじっくりと浸かることができました。
むろんバッチリ減量。
BBCは英国のテレビです。
かつて7つの海を制した伝統が生きているようで、インターナショナルな出来事に対する情報力やバランス感覚に優れているように思います。

国際的な会議で合意事項の書面を作る時は、その書き手は必ずイギリス人が担当するという暗黙の了解があると読んだことがあります。
その会合にアメリカが入っていても必ずイギリス。
イギリス人が文章をまとめるわけですから、例え合意内容は決まっていても、微妙にイギリスの有利になるように文章が作成されるのだそうです。
イギリスはその国力のわりには、国際的な存在感が強いのですが「情報」の収集や活用の仕方に、他の国と比べ一日の長があるからなのでしょう。

ほかの中国語チャンネルを見てみると、日本への関心の深さが感じられました。
例えば日ハムに入団した斎藤投手へのフィーバーぶりが報道されていました。
あるいはタイガーマスク寄贈のこともニュースになっていました。
このような小さな事柄は、ふつうほかの国では話題にならないはずです。

台湾でも不動産の広さを表す単位は「坪」なのですね。
街での不動産広告看板を見ているとすべて「坪」なので、不動産屋の私は感覚的にスッキリとすぐに理解できました。
短い期間ですが、台湾が何となく理解できたような気がします。
台湾は親日的と言われます。
従って私は親台湾。
今回は台北のみですが、次回はできれば高雄の方にも行きたいものです。