経営方針発表会 その3

今年の経営方針書を書いていて、当社には2つの顔というかコンセプトがあると気がつきました。
一つは『宝塚駅周辺不動産専門店』というコンセプト。
もう一つは『繁栄の法則研究所』というコンセプトです。
繁栄には繁栄の法則があるはずだと思うのです。
その法則を追求いくのは実に魅力的な仕事ではないですか。

繁栄の法則は、不動産活用や不動産投資のみならず、生き方そのものにも関わってくる極めて大切な事柄でもあります。
会社の繁栄だけでなく、個人や国家の繁栄も考えていきたいと思うのです。
当社の理念は「繁栄の法則を見つけ、世の中を豊かにする」。
この理念により、不動産業の小さな枠からも外れることができます。
この理念が出てきたことにより、自分の頭の中でモヤモヤしていた霧がサッと晴れた気がしました。

経営方針書には世界経済の流れ(解説)も書いたのですが、振り返ってみると1989年が潮目の変わる転機であったことがよく分かりました。
1989年に、戦後ずっとたどってきたインフレがデフレになり、日本経済が体質変化したのです。
1989年は日本経済の分岐点。
その年を境に完全に新しい時代に変化しているのです。
1989年には、昭和天皇松下幸之助手塚治虫美空ひばりが亡くなっています。
考えてみれば、それぞれの分野での超一流の方々ばかりです。

1989年に消費税も出来ました。
それなりに意義のあることなのでしょうが、実際のところ、それ以降日本はずっと不況に陥っています。
消費税10%への議論が叫ばれていますが、いっそのこと2年間ほど消費税を停止してみてはどうかと思うのです。
いま日本は35兆円ほどの需給ギャップに悩まされています。
また日本のGDPで消費が占める割合は6割もあります。

消費税を上げ、消費を委縮させる政策は、本当に正しいのかどうか疑問に感じるのです。
(私は反対のための反対論者ではありません。日本のことを真剣に考えています)。
消費税をいったん停止してみる値打ちは十分あるように思うのです。
アカンかったら、また戻せばいいだけなのです。
経営方針発表会の話から、思わぬところに論点が行ってしまいました。