頑張ると面白い

頑張らないと、人生が面白くならないのです。
逆に「面白くするために頑張る」でいいと思うのです。
勉強でもスポーツでも仕事でも、頑張ればレベルが上がります。
レベルが上がれば、より素晴らしい、より密度の濃い世界が現れます。

私は中学・高校・大学と柔道をやっていたのですが、やはり強くなると面白いのです。
技がビシッと決まるのが柔道の醍醐味。
ビシッと決まる技は練習の繰り返しからしか生まれません。
練習は裏切らないのです。
努力は必ず報われるのです。
仮に努力がそのまま柔道に報われなくても、体力や根気という形で、必ず報われるようになっているのです。

私は中学3年生の春休みに、矢内正一先生のご自宅に連れていかれ、2時間みっちりとお話を聞く機会がありました。
その時から怠けもので無気力だった中学生(私のこと)が、猛烈に勉強しだしました。
勉強は出来るようになると、実に面白くなるのです。
勉強が出来ないのは、勉強が面白くないから。
面白くないから勉強しない。
そうするとますます面白くないわけです。

どこかで頑張れば人生が開けてくるのです。
誰から何も言われなくても最初から頑張れる人は、持って生まれた「徳」があるのだと思います。
何かのキッカケで頑張れるようになった人は「運」があると思うのです。
「頑張る自分」と「やる気のない自分」との差は、最初はまさに紙一重
しかしそれは長い年月の間に、実に大きな差となって現れます。

頑張れば全身の細胞がイキイキしてきます。
頑張らなければ血液も淀(よど)むのです。
頑張るのが「損」ではなくて、頑張らないのが損なのです。
頑張るのは損などという考えに汚染されていては、人生が開けるわけがありません。
自分のための努力ですら必ず報われるのだから、他者のための努力が報われないわけがないのです。
他者のための努力がお金という形で戻ってくるのが仕事(ビジネス)。
繁栄の法則は案外身近なところに転がっているのかもしれません。