賃貸市場の変化

先日受けたセミナーは第1部が日本人講師のFさん。
私も随分若いころから知っている人で、現役の不動産会社の社長です。
第2部がジーン・パウエル氏というアメリカ人講師。
IREM(アイレム)のメンバーが「憧れの人」と言っていたのですが、セミナーを聞いてその言葉に納得しました。
確かにひじょうに魅力的な方でした。

日本人講師Fさんの話から。
「ここ2,3年で不動産業界は激変する。
世の中が変化し、賃貸市場も変わってきた。
東京は昨年のお盆以降、家賃が一層下がったように感じる。
従ってサブリースの収益も下がった。
オーナーには市場に合わせて家賃を下げるようにアドバイスしている。
家賃を平均7%下げたら、契約が倍増した。
7%も下げると、さすがに契約は倍増するようだ」

「小さな管理会社ほど家賃を下げる努力をしなかったように思う。
つまり市場に合わせるのが遅れたということでもある。
大手ほど早く家賃を下げた」
デベロッパー業というのは、じっと観察していると、倒産の方向に向かって動いているような気がする」
「当社は個人投資家の管理物件が増えた。
個人投資は指摘が厳しく、今までの地主系のオーナーからは言われなかったようなことを言われることが多い」

「今までよく分からなかった工事代金も、インターネットのサイトで、個人が調べられるようになった。
管理会社は、どういう工事か分からないのにオーナーにそのまま見積もりを持って行くことが多い。
知識も感性も欠けていると思う」