年千冊の読書力 その11

仕事においては、自分の専門分野を持たないと話になりません。
専門分野は得意分野でもあり、その人なり会社なりの社会的存在意義でもあります。
仮に専門分野を「井戸」に例えるならば、井戸は1本より2本の方がずっと発展性があると思うのです。
別々の2本の井戸を地下で結びつけたなら、予想もしない広がりが見られるに違いありません。
それはまさにその人独自の世界。
競合者のいないオンリーワンの世界です。

従って本業である井戸はしっかりと守っていかなければなりませんが、もう1本井戸を掘っていくべきだと思うのです。
1本の井戸の成功に酔っていては成長はありません。
また1本の井戸だけだと、それが枯れてしまうことだってあるわけです。
きちんとした1本の井戸も掘れないのは論外ですが、2本目の井戸を掘る努力も怠ってはならないのです。
2本の井戸があれば、人生はすごく豊かになるはずです。

読書だって自分が興味ある分野をどんどん広げていくべきだと思うのです。
自分の専門分野は誰にも負けないぐらい勉強すべきですが、それだけではちょっと人間的に面白くないかもしれません。
本を読んでいる人とお話しすると、内容が豊富で、また示唆に富んでいます。
年齢を重ねるごとに自分を磨いていけるのは、まさに読書の魅力。
読書は最良のアンチ・エイジングでもあります。

英語の本も読んでいきたいと思っています。
しかしながら日本語だと“いっぱい”読みたい分野があって読む本に困らないのに、それが英語となると何を読んでいいのかさっぱり分からないのは不思議でもあります。
もちろん自分の語学力の問題もあるわけですが、あまり努力感を伴った読書だと続かなくなります。
読んでいて面白いと思わないと読書じゃないのです。