強迫観念からの脱却

久しぶりに大阪に出ました。
夜に会合があったので、少し早い目に出かけ、大型家電量販店と書店とを回りました。
量販店では最先端のIT商品をチェックしてみようと目論んだのですが、あまりにたくさんの商品があり過ぎて、何が何だか分からない状態で、思考停止に陥りました。
私のようにITにそんなに詳しくない者にとっては、売れ筋商品だけを並べている郊外店の方が合っているかもしれないと思ったものです。

何が何だか分からないので、まるで店内が外国のように感じました。
実際、外国人のお客さんも多いようで、店の中で中国語とスペイン語を耳にしました。
この量販店のインターネット販売では、私はけっこう購入しているのですが、実際のお店に行くと何を買ったらいいのかよく分からないというのも、よく分からない話ではあります。

梅田はいま大工事中。
もう2年もたてば、相当様変わりとなるはずです。
百貨店も売り場面積を増やし、ちょっとオーバーショップにならないかが心配です。
一等地の新築オフィスビルの空室率も高く、賃料が値崩れし出すと、テナントが二等地ビルや小規模ビルから流れ出し、逆にそういったビルの経営が困難になる恐れがあります。
いままでの相場よりもかなり安いビルが売りに出されても、購入はちょっと慎重になった方がいいかもしれません。

たまには大阪に出ないと、宝塚に籠(こも)っているばかりでは世間知らずになるかもしれないという、一種の強迫観念が私にはあるのです。
しかしながら大阪の街を“ぶらぶら”と歩いているだけなら、宝塚でシッカリと仕事をしている方が、よっぽどいいのではないかという気がしてきました。

夜の会合も今回はこれといった収穫はなし。
昼の3時に大阪に向かい、帰ってきたのが夜の10時。
この間7時間。
正直言ってその間、地元の宝塚で仕事や読書をしていた方が“よっぽど”よかったのではないかという悔いが残りました。
納得のいく時間の使い方が出来なかったというのは、相当強いストレスでもあります。

毎日、宝塚で自分のやりたい仕事をこなし、本の5冊も読めば、かなりの充実感があります。
大阪へ行っても大したことがなかったので、この際「井の中の蛙になるかも」脅迫観念はもう捨て去ろうと思います。
地元でどっしりと腰を据えて徹底的に働こうと思います。
「働こう」の中身は「仕事」と「勉強」と「奉仕」。
昔「書を捨て、街に出よう」という言葉が流行りましたが、「書を読み、街に出ないで地元で頑張ろう!」というのが今の心境です。