時代は電気自動車へ その1

トヨタがF1への参加を取りやめたという記事が、少し前に新聞に載っていました。
これは「もうエンジンの時代ではなく、電気自動車の時代だ」とのトヨタの意思表示だと言った人がいたのですが、そうかもしれません。
パソコンが世界に大変革を引き起こしたように、今後は電気自動車を中心とした動きが社会に大変革をもたらすような気がします。

今までのクルマの歴史の中で、電気自動車は何度も作られてきたようなのですが、主に2つの理由から普及しませんでした。
一つはエンジン車の方が早く走るということ。
また長期間走行のための充電(器)のところが、ネックになっていました。
しかし環境などへの意識も変わり、電気技術も追いついてきたのです。

電気自動車であれば、わざわざガソリンスタンドに行かなくても、家庭で簡単に充電できます。
ということはガソリンスタンドが今まで以上に閉鎖へと向かいます。
元ガソリンスタンドがあった所は、長い間空き地のままで、なかなか次に建物が建たないのを不思議に思っていました。
その理由は、地下にオイルタンクが設置されており、これを取り除くのに相当の費用がかかるからだそうです。

電気自動車にはエンジンがなく、そのかわりモーターがあります。
モーターが動力の方が、部品数が少なくてすむのです。
実際に製造されている三菱自動車アイ・ミーブの場合、組み立てモジュール単位で言うと、部品点数がガソリン車で900点、電気自動車では700点とのこと。
電気自動車というのは、要は電気製品。
ガソリン車とは根本的に必要部品が違ってくる可能性があります。
早い話がエンジン自体が不要なのですから。

エンジン車だと、動力を伝えるのにシャフトが必要ですが、電気自動車だと必要なし。
ということは車輪の方向に制限がなくなるということで、4つのタイヤをすべて90度左に向け、真横にクルマを動かし、狭い場所に駐車することも出来てしまうのです。
何度もハンドルを切らなければいけない“ややこしい”縦列駐車をしなくてもいいわけです。
オモチャの自動車が出来る芸当は、基本的にすべて出来るということでもあります。