セミナーなどで、人が儲けた話を聞いても、あまり参考になった例(ためし)はなく、逆に損した話は面白いのです。
で、私の損した話を。
*
JAL日本航空が会社更生法の適用を受ける予定です。
就職活動などでも超人気の会社だったし、そのブランド力は今なお通用する会社なのに、どうしてここまで落ち込んだのか不思議なぐらいです。
今期の最終赤字は1.2兆円という途方もない数字。
*
私はJALの株を6,000株持っていました。
東京へ飛行機で“ちょくちょく”行くことがあり、優待券を得ようと思ったのがJAL株を購入した最大の理由。
海外旅行などではJALに乗ると、外国の航空会社にはない“きめ細かい”サービスでホッとしたことがあり、好感を持っていたからでもあります。
*
平均取得価格は約400円。
一度に購入したのではなく、時間をかけて何回かに分けて買い増しています。
400円×6,000株で240万円の投資ということになります。
売ったのは1株7円で計42,000円。
240万円が4万円になってしまったというわけです。
会社更生法が適用になると、今持っている株は紙切れ、すなわち0円となります。
ただ幸い、他の銘柄の株で利益が出ているものがあり、それを売ってJALの損をチャラにしました。
税務上の損益通算です。
*
私はバブル時に不動産業をやっていたこともあり、幸か不幸か、損には慣れているのです。
「見切り千両」も比較的出来る方なのですが、今回はJALを応援する気持ちも少しあり、見切る決断をしませんでした。
株を買う時、10年は所有するつもりで購入するので、途中の上がり下がりはあまり気になりません。
400円で買ったものが200円になった時も「優待券が目当てだし、売る必要もないし、持っておこう」。
それが60円になった時は「今さら売っても金額はしれている。だったら持っていよう」。
7円になってしまった時は「売れる時に売って損を確定しておこう」。
《続きは明日へ》