アイデアのための熟成時間

お風呂にじっと浸かって汗を流し、体重を落とすことを「お風呂ダイエット」と呼んでいます。
私の場合、70kgを超えたところを「危機ライン」としているのですが、お風呂ダイエットを活用することにより、少々危機ラインを越えても、何とか収まっています。
30分ぐらいはじっくりお湯に浸かっているわけですが、けっして無駄な時間ではないように最近思えてきました。

まずは瞑想のような効果があること。
「あれっ、もうこんなに時間が経っていたのか」と思う時があります。
ごくたまにアイデアも浮かびます。
イデアが浮かぶと、すぐにメモしなければ1分後にはもう忘れてしまうことがあるのです。
忘れるととても悔しいのですが、そのアイデアがどれぐらい重要だったかの感覚だけは残っています。

たまにブログのネタや会社の戦略を考える時があるのですが、30分間頭の中はグルグル回転したものの、結局なにも浮かんでこないといった場合があります。
ところがもう少し粘って考えていると、突然降って湧いたようにアイデアが出てくることがあるので不思議です。
最初の30分は準備体操のようなもので、それを飛ばしていきなり成果が出るということはないのかもしれません。

よく一流の数学者が「何日もかかって一つの問題を解いた」という話を聞きますが、頭の中で地を這うような努力をして、初めてインスピレーションが得られるのかもしれません。
徹底的に考え抜いた後、ふとリラックスした瞬間にアイデアが浮かんだということをよく聞きます。
あることについて、普段何も考えていないのにアイデアやインスピレーションが浮かぶということはないように思うのです。
従って“うんうん”と考え込んで、何も成果が出ない時間をムダと考えることもないのかもしれません。