最近考えること その3

今が「変化の時代」だということには疑問の余地がありません。
しかしながら「どう変化したらいいのか」は、今の私にはまだ見えていません。
が、先日「どう変化するのか分からないけれど、まずは変化しやすい状態に会社を持っていけばいいのだ」と、ハッと気がつきました。
「変化しやすい」にするには、固定費を下げ、損益分岐点も下げ、一度余計なものを削ぎ落としてみることです。

次の変化に対応するためにも、手元資金を貯め、キャッシュフローを潤沢にしておかなければならないと考えました。
B/Sの「現金」以外の総資産を出来るだけ小さくするのが、会社におカネが残るコツのようです。
売掛金や未収金や土地や建物や車両や販売用不動産を極力少なくする努力をすべきです。
この作業が大きなコストダウンにもつながっていきます。

小さなコストダウンは経費の見直し。
国の予算ではないですが、あらゆる経費に聖域をなくし、一度検討しなおすべきだと思うのです。
自分でやってみて失敗したコストダウンもあります。
「コピー用紙の裏を使う」のは、資料が“ややこしく”なるだけで、かえって手間がかかります(つまりそれに費やす人件費の方が高くなります)。
会社の「必要のない蛍光灯を消す」というのも、廊下がうす暗く陰気になるだけで、やめることにしました。

「経費削減で犯す間違いは、売上に直結する広告費や営業マンを減らすことだ」と、よく言われるのですが、今の時代、案外広告費や人件費を減らした方がいい場合が少なくないのです。
ある不動産会社で「オープンハウス」の新聞折込みを入れるべきが、手違いで全く新聞折込みが入らなかったことがあります。
周辺に手巻きのチラシを配っただけなのですが、それだけで十分な集客があったとのこと。
次の日に遅れて新聞折込みのチラシが入ったのですが、ほとんど集客がありませんでした。
今まで「新聞折込みは入れなければならない」と思い込んでいたのが、その事件のおかげで、実はほとんど効果がなかったことが判明したという次第です。