私はB-5版の大きなノート手帳を持ち歩いているのですが、何でもかんでもここに書き入れています。
時には新聞の切り抜きも貼っていくので、年末になると相当分厚く、また重くなっていきます。
新聞で何か特記すべき記事があった時は、ノート手帳の日付欄にその出来事を書きこんでいきます。
例えば「9月の欧州新車販売9.6%増・4か月連続で増加」という具合です。
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これは経済の動きなどを知るのに極めて有効なことに気がつきました。
毎日特殊なことがあるわけではないので、書き込むのは月に4,5回程度となります。
以前バブルの崩壊で散々苦労した時「バブル崩壊が事前に分かっていたならば、どれほど助かっていたか」を痛感したことがあります。
バブルの絶頂期に「何となくおかしい」と、持っている不動産を全部処分して30億円残した人と、「行け行けどんどん」で不動産を購入し続けて30億円の借金をした人の両方を知っています。
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サブプライム以降「大恐慌は来るのかどうか?」が世界経済の最大関心事でした。
結論から言うと、1929年のような大恐慌は避けられたように思います。
1929年の時は株価が3年かけて10分の1になりました。
いま世界には主な株式市場が52か所あるのだそうですが、大部分の株式市場は今回の金融危機以前の水準まで戻っているとのことです。
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「大恐慌」は遠のいたのですが「不況」は残っています。
しかも世界同時不況。
経済を引っ張る牽引車が見当たらないのですが、唯一中国がその役割を担っているかもしれません。
サブプライム以前は、アメリカの旺盛な消費需要が世界経済を潤してきました。
今はその消費が消え、アメリカ人の貯蓄率は日本人を上回っているのだそうです。