毛沢東の時代

アメリカの雑誌『TIME』が、建国60周年を迎える中華人民共和国の特集をしていました。
60年の歩みを追ってみたいと思います。
今回は「毛沢東の時代」です。

まずその建国は、1949年10月1日。
毛沢東天安門広場前にて建国宣言を行いました。
1950年10月25日、朝鮮戦争に参戦。
結果38度線での停戦となり、それが今日まで続いているわけです。
1958年、農工業の大増産を目指し「大躍進」運動を行います。
が、現状を無視した政策を強引に推し進めたため、見るも無残な大失敗に終わり、飢餓により数千万人(2,000万人〜5,000万人と言われています)が死亡しました。
1959年3月31日、チベットダライ・ラマがインドへ逃亡。
もうこの頃から中国軍の侵攻が始まっていたのですね。

1966年8月から「文化大革命」が起こり、中国に取り返しのつかない荒廃をもたらしました。
しかもその荒廃は「物心ともに」です。
文化大革命のため、中国の文化、科学、産業は30年遅れたのではないでしょうか。
集団ヒステリーとも言うべき現象は、当時の中国民衆にとって、戦争よりも恐ろしかったに違いありません。

1971年10月25日、国連が中国を承認。
台湾は国連を脱会することになりました。
1972年2月21日、ニクソン大統領が中国を訪問。
国交を正常化し、ソ連を牽制(けんせい)する意味合いがあったのだと思います。
1976年9月9日、毛沢東が死去。
1ヶ月後「四人組」が逮捕されます。
中華人民共和国も新しい時代に入っていきます。