30年ほどを振り返る その1

大学の経済学部に入学したその年に、ニクソン大統領による「ドルショック」がありました。
1971年(昭和46年)8月15日でした。
ドルと金との交換の停止が発表されました。
これを受けて東京為替市場ではドル売りが殺到。
東京証券市場では東証ダウが前日より210円暴落し、史上最大の暴落となりました。
8月15日は太平洋戦争におけるアメリカの勝利の日(日本の終戦記念日)で、ニクソン大統領にはやはりそういった意識があったのだと思います。
その年の12月20日には円切り上げが実施され、1ドル360円が308円になりました。

翌年の1972年(昭和47年)の2月に、ニクソン大統領が中国を訪問。
頭越しの外交で、日本政府は困惑したと思いますが、ソ連政府はもっとうろたえたはずです。
1973年(昭和48年)には円が1ドル262円へ。
1974年(昭和49年)はニクソン大統領がウォーターゲート事件で、田中首相が金脈問題で辞任。
私の頭には「田中首相=狂乱物価」というイメージがあります。

1975年(昭和50年)にベトナム戦争終結
アメリカ軍は常に敵軍と世論の両方と闘わなければいけないので大変です。
1982年(昭和57年)はフォークランド紛争
「鉄の女」サッチャー首相のもとで、イギリス勝利。
1985年(昭和60年)にソ連ゴルバチョフ書記長の登場。

1987年(昭和62年)頃から地価が高騰。
第1次バブルです。
東京圏はもう少し前からバブルの兆候があり、
青年会議所不動産部会の市況報告会では、東京のメンバーの景気のいい話を聞いて、地方のメンバーがシュンとして帰っていくというパターンが何回か続いたことを覚えています。
しかしながら、やがて地方にもバブルが押し寄せました。