迷わず「人生の第3ステージ」へ

二律背反という言葉があります。
わたし的には「何もかもは出来ない」という意味。
今の課題は「勉強」を取るか「人づき合い」を取るか。
年に本を1,000冊のペースで読んでいくと「未来」が見えてくるというのが確信になってきました。
今その手ごたえを感じつつあるところです。
「そんなに本ばかり読んでいていいのか」という疑問には「人生の第3ステージ論」で自分自身を納得させます。
つまり「仕事に一心不乱の時期は終わり、これからは知的生活を主体とした第3ステージへの準備をしなければならない」なのです。

読書に打ち込むわけですから、そのための経済的基盤がなければいけません。
また余計な煩わしいことに足を引っ張られてもいけません。
そこで出てきた戦略が「脱・労働集約型」と「不動産の稼働化」。
稼働化とは文字通り「不動産に稼いでもらう」という意味です。
仕事的には「人手のかからない累積経営」が今後の主体となります。

渡部昇一先生の蔵書は15万冊。
「本を読めば、本が書ける」というのは自然の流れなのですが、やはり内容のある本を書かなければなりません。
月に250冊もの本を読んでいるにもかかわらず、その本があまり面白くない著者もいるのです。
「本は読めば読むほど、いい本が書ける」はずなのに、どうしてそうならないのかが分からなかったのですが、一つの仮定が浮かびました。
「多読家なのにその本が面白くない著者は、蔵書を持たず本を捨てているからだ」がその仮説。
今後注意して、その仮説が正しいかどうかを見ていきたいと思っています。
私自身は迷わず「本は読めば読むほどいい」を貫いていきたいと思います。

是川銀蔵が2年間大阪の図書館に通い、問題意識を持って経済の勉強をしたことに意を強くしました。
またウォーレン・バフェットが1日6時間本を読んでいるというのも、ビジネス世界の愛読家にとっては、強い心の支えです。

この文章を書いている間に、付き合いよりも読書を優先させていこうという気になってきました。長谷川慶太郎さんや渡部昇一先生がいなくなると「時代の先見」や「原理原則」を語る人が、この日本からいなくなってしまいます。
私のまわりを見ても、商売のうまい人はいっぱいいますが、本を読み、本の書ける人となると非常に数少なくなります。
本気で勉強し、世にその成果を問うのが、ひょっとして私の使命ではないかという気がしてきました(けっして驕って言っているのではありません)。
これで迷いなく「第3ステージ」に突き進めそうです。