巳年の大事件

易というのは一つの統計学だと思います。
古(いにしえ)からの自然現象や歴史をじっくりと観察し、共通した事例を見出し、作り上げてきたものが易です。
易ではないのですが、「12年ごとに世の中を変える出来事が起こる」という歴史上のリズムがあるようなのです。
12年と言えば干支(えと)がそうです。
特に巳年(みどし)に注目。

100年前、1905年が巳年でした。
1905年、日本がバルチック艦隊日本海で撃破しました。
しかも海戦史上でも極めて稀なパーフェクトゲームで。
日露戦争自体は1904年に勃発したのですが、日露戦争は有色人種が初めて白人に打ち勝った戦いでもあります。

次の巳年である1917年にはロシアで社会主義革命が起きました。
のちのち世界に大きな影響をもたらすことになります。
その次が1929年。
有名な世界大恐慌です。
第二次世界大戦を引き起こす導火線でもありました。
1941年は真珠湾攻撃により太平洋戦争が勃発。
世界的な規模での大戦となります。

1953年はスターリンがなくなり「スターリン暴落」が起きました。
これを機に社会主義の国々も一枚岩ではなくなってきます。
1965年はアメリカが北ベトナム空爆
アメリカが社会的にも経済的にも政治的にも大きな傷を負います。
1977年は第二次石油ショックの年。
厳しい不況が世界を覆いました。
1989年は昭和が終わり平成へ。
この年末に日経平均が39,815円をつけ、いわばバブルのピークに。
このあと日本は「失われた10年」を経験するわけです。
2001年はアメリカでの「9・11テロ」。
これを機にアメリカはアフガニスタン、そしてイラクへと戦火を広げていくことになります。
ということで次は2013年。
4年後の大事件はいったい何なのでしょうか?