英字新聞で世界の経済を見る

パソコンのデスクトップに各国の英字新聞のファイルをずらっと並べています。
それらを順番に読んでいくのが日課のようになってきました。
おかげで日本の新聞には載っていないようなことも、知ることが出来ます。

西ヨーロッパは寒波到来。
雪が降り積もったパリの写真を見ました。
イギリスは18年ぶりの大雪。
こんな時に飛行機で日本に帰ろうと思っても、空港で何時間待たされるか分かったものではありません。
行った先でまた乗り継ぎをしなければいけない時など、どれほど心細いか…(経験者語る)。

今回の金融危機は、金融の世界だけで終わるのかと思っていたら、あっという間に実体経済にまで波及しました。
あのトヨタが赤字を出すなんて思いもしないことでした。
今のところ新聞で見る限り、危機発生元のアメリカよりもヨーロッパの方が打撃が大きいようです。
ユーロは今114円ほど。
たぶん今までで一番安いはずです。
イギリス・ポンドは、ほんの1年半ほど前には1ポンド240円くらいだったのが、今は半値の120円台。
イギリス製品が半額で買える絶好のチャンスなのですが、はて何を買っていいのかパッと頭に浮かびません。
パッと頭に浮かぶ製品がないところが、まさにイギリス経済の問題点なのでしょう。

中国は「旧正月の小売売上高13.8%増」とのことで、今でも15%近く売上が伸びているのはスゴイことです。
中国の統計はあまりアテにならないのですが、それでも消費の勢いが衰えていないことだけはよく分かります。
香港経済も不況のようなのですが、年末に香港へ行った時は「これのどこが不況なの?」というくらい活気を感じて帰ってきました。
フィリピンからの出稼ぎのメイドさんたちが、日曜日に公園などに仲間同士集まり、おしゃべりやトランプなどに興じていました。
その数、千人以上。
これだけ人がいると迫力があります。

韓国ウォンも対円で半分くらいになっています。
海外からの投資資金が、金融危機により余裕がなくなり、韓国から引き揚げたからだと考えられます。
ウォン安なので韓国の輸出企業にとって、絶好のチャンスなのですが、世界経済の需要減退は予想をはるかに上回っており、1年前に比べ、この1月の輸出は前年比何と32.8%も減少しました。
GDPは5.6%収縮。
韓国経済にとって1997年アジア金融危機以来の正念場であることは間違いありません。