案外いい時代へ

ブラジルのジュリセリーノの予言の一つに「2009年1月25日大阪・神戸大地震」というのがあり、私も以前本を読んだ時に、手帳に記入しておりました。
ちょっと心配していたのですが、何事もなく終わり、ホッとしています。
もうこれでジュリセリーノの本は読まなくてよくなりました。

今日はコインパーキングの集金に、電動三輪自転車で回りました(約2時間半)。
なぜ三輪かというと、後ろに簡単な掃除道具を積むからです。
自転車というのはまことに心地よく、ハマると自動車に乗っておられなくなります。
自転車は歩道でも車道でも走れて自由自在。
またスピードを出さなければ、より快適であることも発見しました。
ゆっくり走ると気持ちも伸びやかになり、本来の人間が持つ「のんびり感」を取り戻すことが出来ます。
地球のリズムと合致してくるような心地よさ。

私の愛車は「トヨタエスティマ」。
エスティマと電動自転車の両方を持っているなんて、現代日本で考えられうる最高のプレステージだ」と自画自賛しながら青空の下、ペダルをこいでいました。
アメリカの大統領でもアラブの王様でも味わえないスゴイ贅沢。

今回の世界金融危機のおかげで分かったことがいくつかあります。
まずはアメリカン・ウェイ(アメリカのやり方)が必ずしも最高のものではなかったということ。
アメリカ人が借金して消費を楽しむことにより、世界で作った商品がアメリカで売れる。
結果、莫大な貿易赤字財政赤字
なのになぜ「国が(潰れないで)持っているのか」といえば、世界からカネ(投資資金)を引きよせていたから。
あるいはドルを印刷すればそれでよかったから。
が、やはり天はそれを許さなかったわけです。

普通に考えれば「おかしい」と思うわけですが、「アメリカ人はシステムづくりの天才だから、それでも上手く回っていくのだろう」ぐらいに考えていました。
自分の感性で「おかしい」と思ったことは、やはりおかしいのです。
自分の考えや感覚にもっと自信を持とうと思いました。
前回バブル崩壊以来、もっといえば太平洋戦争の敗戦以来、日本独自のやり方が悪いという固定観念がありました。
いわば洗脳されていたわけです。
これが今回すっかりなくなったのは、大きな進歩です。

結局は「まともなビジネス」が生き残っていくということが分かったことも大収穫です。
世の中の役に立つことがビジネスであって、自分の強欲を満たすのがビジネスではないのです。
マクロ的には円高へ。
中期的には日本の株高へ。
政治的には政界の再編成へ。
会社的には「いかにして世の中の役に立つか」のみを考えるだけでいいわけです(何てシンプルで楽なのでしょう)。
投資的には「自分の分からないものには手を出さない」。
案外いい時代がやってきそうな予感がします。