読書人の世界

佐藤優さんは毎日最低4時間を読書にあてているそうです。
別の本で、確か月に200冊の本を読破していると書いてあったように思います。
外務省を休職中なので、それだけの余裕があるのかもしれません。
外務省の第一線で活躍している時は、とてもじゃないけれど、それだけの本を読む時間はなかったのではないかと思います。

佐藤優さんの本を読んでいると、いま日本にこれだけのインテリジェンス(知性)を持っている人は数少ないのではと感じます。
それもそのはず、インテリジェンス(情報収集)の専門家であったわけですから。
(ちょっとシャレを言っているつもり)
佐藤優さんいわく「スパイは本業以外においても、2つ以上の別の職業でも食べていけるようにしなければならない」とのこと。
佐藤優さんの場合だと、大学教授や著述業なら既に十分に食べていけそうです。

いま売り出し中の勝間和代さんは月に50冊から100冊の本を読んでいるそうです。
隠居さんならともかく、第一線で働いているビジネスパーソンが多読しようとする時、速読しか手がないように思います。
ただ速読は多読しないと習得できないのも事実で、速読が先か多読か先かは、まさにニワトリか卵かの議論と同じで、まずは「読み始めてみる」ということなのでしょう。

渡部昇一先生の蔵書は15万冊だそうです。
本を納めるスペースを確保するために、最近引っ越しなさったぐらいなのです。
司馬遼太郎記念館で、天井までズラリと並べられた本に圧倒された経験があるのですが、一度渡部昇一先生の蔵書を拝見するのが夢でもあります。

大川隆法さんの蔵書は10万冊だと聞いたことがあります。
この人は400冊の著書を出されていますが、宗教家なのでインスピレーションでどんどん書けるのかと思っていたのですが、この世的な蓄積があってこその仕事量だったのですね。才能のある人が人一倍努力しているという事実は、かなり刺激になりました。
私が年に1,000冊を読破していこうと思ったのも、実はこの影響があったからです。