『半ケツとゴミ拾い』

deguchi2009-01-10

『半ケツとゴミ拾い』(荒川祐司・地湧社・1,400円)を読みました。
一言で言うと、感動…。
「夢なし、自信なし、希望なし」の大学生が、ひょんなことから新宿駅東口を早朝一人で掃除し始める…ノンフィクションではありますが、物語はここから始まります。
背中には「一緒にそうじしてくれる人始める募集!」の段ボール。
実はこの段ボール、モテようと思ってつけたというから笑ってしまいます。
ところが現実は厳しく、恐ろしいほどの街の汚れに、初日から掃除を始めたことを大後悔。

ヤクザにからまれたり、プロレスラーの喧嘩の巻き添えを食ったり、何度も「もうやめよう」という経験を重ねながら、「本当のダメ男」になることが怖く、やめるきっかけがつかめずに続けていったというわけです。
ところが2週間ほどたったある日、一人のホームレスの「おっちゃん」が掃除を手伝い出しました。
その後もう一人手伝う「おっちゃん」が出てきて、毎朝3人で掃除。

そうこうしているうちに新聞の記事になり、それを見た人がやってきて6人に。
NHKテレビにまで放映され、ますますメジャーに。
ここまでわずか2カ月の快進撃。
そしてわが師、鍵山秀三郎先生の登場と相成るわけです。
ここから一挙に雰囲気が変わり、まわりの人々が協力してくれるようになったとのこと。
新宿東口も変わったわけですが、一番変わったのが著者自身。
文章の書き方もストーリーもガゼン面白く、久々に「AAA」の本と出合いました。