世界の動きに目が離せない

ニューヨークの株価を表す指標は「ダウ工業株30種平均」で、いつもこれが基準になります。
日本はニッケイ平均。
いつも不思議に思うのですが、この2つが実によく似た数字になるのです。
例えばニューヨーク株が12,000ドルならニッケイ平均は12,000円。
昨日など両方とも値を下げたのですが、だいたい9,000ドルと9,000円。
ドルと円の違いはあるのですが、この2つは仲がいいのかも知れません。

デスクトップに外国の新聞のウェブサイドのボタン(ファイル)をずらっと並べ、時間があると読んでいます。
BBC(イギリス)やSPIEGEL(ドイツ)やKOREA HERALD(韓国)などです。
The Financial Timesも入れているのですが、てっきりアメリカの新聞だと思っていたら、イギリスの新聞でした。
道理で私の英会話の先生(28歳のアメリカ人男性)に聞いても「そんな新聞あったかなあ?」という反応だったわけです。

アメリカで有名な新聞にはどんなのがあるかとの質問をすると「ニューヨークタイムス」や「ワシントンポスト」などいくつかの新聞名を挙げてくれました。
「ニューヨークタイムス」はリベラルすぎるような気がしたので、デスクトップには「ワシントンポスト」を入れることに。
SPIEGELだけはドイツ語なので、パソコンに入れたドイツ語辞書を使って読んでいます(むろん悪戦苦闘しながら)。
あとは全部英語。
英語が読めることが、こんなにも有利で便利なことなのかを初めて実感しました。

英語を読もうと思っても、興味のある話題がないとなかなか読めないものです。
その点、今回の世界金融危機はどうしてもその動向を知りたい課題。
外国語を読む時に、興味度と理解度は完全に正比例します。
当面この課題の研究に“のめり込んで”いきそうです。

是川銀蔵(これかわ・ぎんぞう)さんは資本主義の動向を知りたくて、終戦後まもなくの2年間、仕事もせずに、大阪中之島の図書館に毎日通い詰めたそうです。
その2年間の勉強の結論が「資本主義は崩壊しない」。
のちに是川銀蔵さんは投資王として所得日本一となりました。
だから世界金融危機の研究に“のめり込んで”も、まあいいんじゃないかと自分を納得させています。

オバマさんがアメリカ大統領選に当選しました。
まだ47歳で、初の黒人大統領。
演説を聞いていても、ものすごいカリスマ性を感じます。
私も個人的には「超・尊敬」。
しかしオバマさんが大統領になり、アメリカにとってプラスかどうかは分かりません。

直感力に優れたある方は「アメリカ国民がオバマ氏を選択するのは、少なくとも3年間の不況を選択するのと同じこと」と述べていました。
ニューヨークの株が下がっていますが、市場はそのことをよく知っているのではないでしょうか。
アメリカをよく知る人も「オバマ氏はリベラルすぎて、アメリカの国益にとってはマイナス」との判断をしています。
確かに「物分かりの良すぎるアメリカ」だと、ロシアや中国や北朝鮮やイランや南米諸国などが、どういった反応をしてくるかが疑問です。

経済も政治も国際的な動きに目が離せません。
会社経営もしっかりやらないといけないし、大忙しの毎日が当分続きそうです。