不動産市場の動き

ある不動産の勉強会で、各地のメンバーからの報告がありました。
まずはリプラスの破たん問題。
リプラスの家賃保証を使い、リスクヘッジをするつもりだったのがリスクになったわけです。
しかしながらリプラス問題については、概ね各社とも何とか対処し終えたようです。

賃貸管理会社は、家賃の回収やクレーム対応や24時間対応をアウトソーシングする方向で来たのですが、ここらでもう一度「賃貸管理」を見直そうという気運が出てきました。
あまりにアウトソーシングに頼ると、管理会社としての足腰が弱るからです。

戸建ての賃貸住宅を作り、個人の投資家に販売している会社があります。
アパートや賃貸マンションは供給過多ですが、戸建ての賃貸住宅の供給は多くありません。
子育てやペットのためには、やはり戸建てが一番です。

新築の売れ行きはどことも悪いようです。
分譲会社にとっては、しばらくは我慢の時期。
というより、いかに生き残るかが問われる時代になりました。
当然、供給も先細りです。

個人投資家の買い意欲は依然強いようですが、融資が厳しくなってきています。
株安による逆資産効果で、勢いが少し削がれたかもしれません。
オフィスや店舗は、今後一番厳しい市場になる気配があり要注意です。
企業の業績の悪化や人員の削減によるオフィス需要の減退。
外資系などの撤退もあります。
また外食産業や小売業の店舗整理が増え、店舗の空きが増える傾向があります。
大型商業施設ですら閉鎖の動きがあります。
各社とも収益性の悪い店舗を、どんどん閉鎖しようとしています。

ガソリンの値上げや生活コストの見直しで、クルマを使わないライフスタイルが定着しつつあります(サラリーマンの平均年収はここ10年間ずっと下がっています)。
実際都心部では、クルマは生活必需品ではありません。
職・住・遊とも「駅近」の魅力が再認識されそうです。