きのうの「一世塾」から

昨日の「一世塾」の課題は『私の座右の銘』。
既存の座右の銘でもいいし、自分で創作してもいいというものです。
私もこのテーマを前にして、生き方を深く考えることができたし、またほかの人はいったいどういうことを考えているかがよく分かりました。

Oさんが選んだ座右の銘です。
「大局観を持て」
「幸せはいつも自分の心が決める」
「誠を尽くして行動すれば、いつか山をも動かす力となる」

資格取得の受験勉強の経験者のIさん。
「敗戦で流す涙があるならば、練習の苦しさに泣け」。
また今は大阪に事務所を持っているのですが、毎朝5時ごろに起き、7時までには出勤しているとのこと。
早朝なら車が混まないので、たまたま早く行ったそうですが、今では完全に習慣化。
これが自分の仕事にとって、ものすごくプラスになっているとのこと。
で、座右の銘は「早起きは三文の得」。
私も朝型なので、このメリットは十二分に理解できます。

「人生、生きているだけで丸儲け」もIさん。
本当に生きているだけで、十分有難いこと。
それ以上のことを求めて、それが叶えられていないからと言って、不満に思うことはないはずです。
「生きているだけで丸儲け」から出発すれば、すべてが感謝の連続かもしれません。
「本業以外に手を出すな」は、仕事柄、ほかの会社の事業展開を見ることが多いIさんの経験則。
本業から離れた事業をやると、ほとんどの会社が失敗。
言われてみれば当たり前のことなのですが、やる本人だけが分からないわけです。

「継続は力なり」
これも100%同感。
私の経験でも継続ほど力を発揮するものはないように思います。
「正直であれ」
正直は徳目の一つというにとどまらず、ビジネスにおけて大きな武器の一つです。
特に今の時代は「不正直」だと生き残るのも難しいぐらいです。

Mさんの座右の銘
「Mastery for Service」
これは関西学院のスクールモットー。
「奉仕のための練達」と訳されます。
私は、いつまでもMasteryでは実際にserviceができないので「社会に出たら『Act for Service』に変えないといけないのでは」などと思っていました。
ところがMさんの話では、「Mastery for Service」は製造業にピッタリの言葉だそうで「自分たちの持っている技術や加工ノウハウ、失敗から学んだ知識の積み重ねなしでは仕事が出来ないので、効率よくお金儲けするより、モノを創る喜びのために時間と手間を惜しまないで鍛錬し続けるための座右の銘」とのこと。
「なるほどなぁ」と私自身、えらく得心するところがありました。

座右の銘に「中庸」をあげたのはAさん。
平凡、標準あるいは数学的な中間の意味とは違い、実践で両極端な状況を経験した後に見つけだすことの出来る、過不足なく偏りのない状態の意味。
たとえば「蛮勇」でもなく「臆病」でもない「勇気」。

このあと食事をしながら皆で雑談をしたのですが、景気が予想以上に悪化しているのが感じられました。
仕事や人生の軸となる座右の銘が決まったわけですから、あとはビジネスにもしっかり対応していきたいと考えています。