事業の定義・方向・コンセプト

会社の目指すべきコンセプトが「超優秀なワクワク家内企業」。
これで迷いがなくなりました。
「超優秀」とは収益力や財務力もそうですが、会社の「整理・整頓・清潔・清掃」力が抜群であることも意味します。
「不動産業では、日本一きれいなお店」は以前から打ち出しているコンセプトですが、これだけはかなりいい線いっているように思います。
イノベーションの最先端を行き、その会社にしかない技術・ノウハウを持てたら最高ですね。


「ワクワク」は文字通りワクワクしながら働くこと。
特に人生の後半戦は「ワクワク」以外のことに時間を割いている暇がないのです。
苦手なことやイヤなことをしているほど、人生は長くないのです。
自分勝手な生き方ではなく、自己犠牲でもなく、ワクワクしながら打ち込んでいることが、いつのまにか「世のため、人のため、お国のため」に繋がっている生き方が理想です。

「家内企業」は上場路線とは正反対のベクトル。
少人数で家族のような絆のある会社がいいですね。
定年もなく、働けるまで働ける会社、働きたいだけ働ける会社。
いま密かに狙っているのが、全員ビジネスクラスで年一回海外旅行に行ける会社。
そのためにも「超優秀」は外せません。

先日わが社の定義づけを考えました。
「宝塚専門の不動産活性化業」がその答え。
長い間「サービス業としての不動産業」を目指してきました。
サービスマインドの低かった不動産業において、明確に「サービス業」を打ち出してやってきたことは、それはそれで意義のあったことでしたが、時代も変わり、当社自体も変わりました。
ここらで「脱・労働集約型」なのです。

仲介業や管理業は、基本的には労働集約型。
不動産をいかに活性化させるかが、本来の不動産業だと思います。
労働集約型だと人の管理にエネルギーを取られます(それは本来の不動産業の仕事ではないのです)。
幸いなことに不動産業は、基本的には一人でもできる業種なのです。
人手やノウハウが足らないところはアウトソーシングで補えます。
だから事業のコアは何かを徹底的に考え抜くべきだと思います。

不動産活性化業といっても、すべての不動産の活性化を図るわけではありません。
自分の得意のパターンのみに特化。
得意でないものには一切手を出しません。
得意技以外には目もくれないわけです。
「宝塚専門」と打ち出しているのも、結局得意の地域だからということに尽きるのかもしれません。
不動産を購入し、付加価値をつけ、収益力を高めて所有、もしくは売却。
この中で一番大事なのは「付加価値をつける」。
そこにこそ知恵の絞り甲斐があり、まさに「ワクワク」の部分でもあると思うのです。

事業家を目指すのと、資産家を目指すのとでは、どうも路線が微妙に違うようなのです。
それをごっちゃにして考えているからおかしくなるのです。
本当は最初に自分はどちらを目指すのかを決めておかねばならない問題なのかもしれません。
で、私は資産家路線。
事業化路線は会社拡大路線、もしくは上場路線。
私はその反対。
資産家路線の方がリズムがゆったりしているし、好きな本もいっぱい読めそうです。
事業化路線だと忙しすぎるのです。

資産家路線は、自分が働く代わりにおカネや不動産にイキイキと働いてもらわなければなりません。
そのために勉強するのは楽しいこと。
おカネや不動産が、喜んでその人のために働いてくれるためには、それなりの徳がなければいけないし、きちんとした人生哲学も必要です。
一番大切なのはその人が醸し出す波動。
その波動により、おカネや不動産が集まってくるような気がして仕方がないのです。