以下は私の文章

『時を守り、場を清め、礼を正す』は森信三先生の言葉です。
人間としての基本でもあるのですが、よく考えてみたらビジネスの原点でもあるように思うのです。
時間にルーズな人はビジネスには向きません。
もし経営者で時間にルーズな人がいるとしたら「倒産予備軍」です。
私の観察でも、時間を守らない人が会社を潰す確立は相当高かったように思えます。
ちょっと成功して驕り高ぶりだすと、人は時間に遅れ出します。
遅刻を繰り返しても、すぐには業績に翳(かげ)りが出るようなことはないので気がつかないのですが、1年以上経ってからその悪影響が出てきます。

「場を清め」はずばり掃除。
清められた場と精神性の高さとは正比例します。
特に日本神道では「掃除に始まり掃除に終わる」という面があります。
バイブルのような教義を持たないかわりに、形で示しているのでしょう。
「整理・整頓・清掃・清潔」さえ徹底していれば、会社というものはそうそう潰れるものではないと聞いたことがあります(潰れないけれど、大儲けできるとは限らないというのも事実なのですが…)。

「服装の乱れは心の乱れ」は100%真実なのですが、自分の心を正すためだけに服装を正すのではないのですね。
K先生のおっしゃるように「きちんとした服装は相手への敬意」。
服装は自分のためだけのものではないことに気がつきました。
一流のレストランでドレスアップするのは、みんなで場を盛り立てていこうとする暗黙の了解があるからなのですね。

もう一度初心に戻り「時を守り、場を清め、礼を正す」を徹底したいと思います。
余計なことを考えずに、これだけに専心していってもいいような気もしております。