常に進化を

今年初めに入院騒動を起こしたのですが、これがかなりプラスに働いています。
まず健康に気をつけ、ムリをしなくなりました。
目覚ましは負担になるので、一切かけないようにしています。
最初のうちは寝過ごすことが多く、カノンとの散歩がよく犠牲になったのですが、最近はそこそこの時間に勝手に目覚めるようになりました。

入院で体重が減ったのを幸いと、退院のあともコントロールし、70キロをキープしています。
4キロぐらいの減量。
ウェストが7センチも減りました。
今までのズボンがボソボソになり、すべて買い替え。
うれしい悲鳴です。
今までは体重減と体調の悪化とは正比例していたのですが、今は大丈夫。

夜の予定を入れてしまうと、知的生活に支障が出ることは十分に認識していたのですが、ついお付き合いで会合や懇親会に顔を出してしまうことが多くありました。
退院後は原則として、夜には予定を入れないようにしました。
ずいぶん体も楽になり、本もよく読めます。
夜遅くならなければ、朝も早く起きられます。
まさにいいことずくめ。

今後たぶん一生を通して目指すのは「シンプルライフ」。
余計なものを身につけない生き方です。
仕事のやり方も見直そうと思います。
自分ではけっこう仕事が出来る方だと自負していたのですが、今は社員の方がよく出来ます。
何でもかんでも私がやっていたので、案外それが社員の成長を阻害していたのかもしれません。
これからは仕事を社員にどんどん振っていくつもりです。

CDプレーヤーを自宅の風呂場と脱衣場にそれぞれ置きました(風呂場の分は防滴です)。
NHKの語学番組のCDを買ってきて、もっぱらそこでは英語を聞いています。
会社のトイレ掃除のときはドイツ語。
これらが予想以上に効果をもたらしてきました。
留学経験のない私はヒアリング力が欠けており、自分の言いたいことは比較的言えるのですが、相手が何を言っているのかがよく分かりませんでした。
ところが最近は英語・ドイツ語とも、聞く力が飛躍的に伸びていることが自覚できるのです。
そうなるとますます語学へのモチベーションが高まります。

読書は本を読む日と読まない日とが極端なのですが、読む日は大体5冊ぐらい読みます。
これも夜の予定をなくしたからこそ。
私は月に85冊ぐらい読むので、かなり多いほうだと思っていたのですが、読書人の中には月に100冊ぐらいはあっさりと読む人も少なくないのですね。
読書数を自慢することだけは、恥をかくだけなので、けっしてするまいと自戒しています。
本をたくさん読んでいくと、思想や知識が自分の中で消化・熟成されていきます。
それが自分の言葉で出てきた時が本物。
身についたわけです。

人付き合いはかなり少なくなりました。
20代、30代の時は人脈を広げるために、相当の時間と費用と体力をかけていました。
個人の年賀状だって800枚ぐらい出していました。
今はその半分。
もっと絞って、数少ないけれど「いい人たち」とお付き合いしていきたいと思っています。
友人も自分の成長とともに、どんどん変わっていきますよね。
やる気のない人とは、次第に波長が合わなくなっていきます。
鍵山秀三郎先生を知ってからは、心のきれいな人を好むようになりました。
この世的な偉さと、内面の精神性の高さとは必ずしも一致しないことがよく分かるようにもなりました。
神様から見れば人間なんて実にちっぽけなもの。
謙虚さを忘れることは、すべてを失うのと同じことです。
天は傲慢な人間が大嫌いなのです。
いくら偉い人でも、偉そうにする人には、全く興味を持たなくなりました。

事業もシンプルに。
余計なことをカットすることが、とても大切なことなのだと最近ようやく分かってきました。
具体的には「コインパーキング」と「賃貸管理」と「売買仲介」。
売買仲介は水物ですが、前二者は安定収入が見込めます。
毎月の安定収入で、会社の経費をすべて賄えるところまで持っていくのが、当面の目標です。

昨年大幅な「スペース・コスト」削減を行ないました。
おかげでオフィスの中で新しいスペースが生み出されました。
そのスペースを活用してセミナー・ルームをこしらえます。
24人が入れるスペース。
まだ具体的な活用方法は決めていないのですが、イメージとしては「知的情報発信基地」。

お店とオフィスとでは、そのコンセプトに大きな差があります。
お店はお客様に集まっていただく場。
それに対しオフィスは、仕事をこなしていく場。
当社のコンセプトを「不動産サービス業」から「不動産を活かす本来の不動産業」に転換しました。
サービス業ならお店は不可欠ですが、不動産の活用方法を考える仕事場ならオフィスで十分。
店舗からオフィスへと発想を転換することにより、セミナー・ルームが誕生したというわけです(まだ出来ていませんが)。

こうして振り返ってみると、私自身も会社も、少しずつ変化していることがよく分かりました。
「最も強いものが生き残るのではなく、環境に合わせて変化するものが生き残る」。
常に変化とイノベーション
停滞は許されません。