1.『中国沈没』(沈才彬・三笠書房・1,500円)AA

題名ほどは悲観的な内容ではありませんが、よく中国のことを研究しているように思いました(著者は三井物産戦略研究所・中国経済センター長)。
中国はいろいろな問題点や矛盾を抱えているのですが、今までは経済成長のスピードの速さが、すべてを覆い隠してきました。
しかしながらオリンピックをターニングポイントに、民族問題、環境問題、役人の汚職や腐敗問題などが、一挙に吹き出てくる可能性があります。
政治的には厄介な国なのですが、経済的には日中の貿易量がアメリカを超えるようになり、お互いに依存しあう関係になってきました。
中国が政治的、経済的、軍事的にどういう方向に進んでいくのかがひじょうに興味あります。