病気から学ぶ

本格的な病気になりました。
朝会社に出社し、あまりの体調の悪さに掃除もせずに帰宅。
出社しているのに掃除もしなかったのは、ギックリ腰以来。
10年ぶりに胃痛も。
中学生ぐらいから胃痛が持病だったのですが、10年ほど前に宝塚南口駅前の胃腸専門の名医に診てもらってからは、ウソのように治っていました。

少し前から胃から警告が出ていたのです。
今回の病気の原因は過労と過食。
それにしても病気がこんなに苦しいものだとは。
44歳の誕生日に結核で入院する羽目になった時も相当苦しかったのですが、今回その苦しさを思い出しました。
ふだん健康に恵まれているときは、口先だけの感謝。
実際こうして病気になってみると、健康ということがどれほど有難いことか。
健康で、寝るところがあって、食べるものもある。
もうそれ以上何を望むことがあろうかと心底思いました。

体重だって4キロも減。
ダイエットになっていいようなものの、目まで落ちくぼんできます。
私自身の経験則として、体調が悪くなると必ず体重が落ちる、もしくは体重が減ると体調が悪くなる、というのがあります。
体重だって自然体。
その年齢に適した体重があるのかもしれません。
ムリにいじることはないということかも。

知的生活を充実させるため「夜の予定を極力入れない」というのを一つの努力目標にしていましたが、もうそれどころではなく、自分の命のために厳守しなければいけないことを悟りました。
夜の予定を減らすと、人脈が広がらないという危惧があります。
いわゆる世間が狭くなる。
しかし今日読んだ『国家と人生』(竹村健一佐藤優太陽企画出版・1,600円)の中で、極めて優秀な外交専門家の佐藤優さんが「若い時はとにかく人脈を拡大することに力を入れたが、ある一定の年齢になると、逆にその人脈を絞っていく」とのことなので、安心しました。

ちなみに佐藤優さんは月間200冊ぐらいの本を読んでおられるようで、あの膨大なインテリジェンスには、やはりこういった背景があったのだと納得しました。
上には上があるもので、月間目標読書数が84冊(年間1,000冊)の私などが、読書数を自慢するようなことがあってはけっしてしてはならないと、改めて自戒したしだいです。

ことは健康の問題なので、本気で「やるべきこと」と「やってはいけないこと」を分けていかねばなりません。
それに人生だってあっという間。
人生の本筋だけを追い求めていくつもりです。
で、やるべきこと。
1. コインパーキング
2. コストダウン
3. 読書(⇒原稿書きも)
もうこれ以外のことは、“そこそこ”にするか、あるいはカット。
どれぐらい“そこそこ”にするかは智恵の部分だし、思い切ってカットするのは勇気の問題。
いずれにせよ今回絶好のタイミングで病気になれ、いろいろと考えることが出来ました。
と、余裕のあることを書けるのも、だいぶ治ってきたからであります。