参考になった本2冊

昨日からメールの送受信が出来ず、こういうのは非常に気になりますね。
試しに会社のほかのパソコンでメールしてみると、やっぱりダメ。
ということは、私のパソコンだけでなく、もっと根本的なところに問題があるわけです。
大掃除のときにルーターの線を抜いてしまったとか、あるいはプロバイダの方に問題があるとか。
結論から言うと後者でした。

自分ではどうしようもない問題が起こると、ほんとうに疲れますね。
パソコンが思うように機能しない時など、時間も精神的なエネルギーも、ものすごく消費してしまいます。
ということで、貴重な長期休暇の半日を使ってしまいました。

『病院経営失敗の法則』(医療経営を考える会・幻冬舎・1,500円)を読みました。
病院経営も不動産会社経営もまったく一緒ですね。
本に出てくる失敗の実例を読んでいると、自分が陥りそうな(あるいは陥ってきた)事例がいっぱい書かれ、冷や汗が出てきました。
経営者(病院の場合は理事長)の傲慢さ、時代の流れを見ることの出来ない無能さ、やるべきことをキチンとやらない怠慢さ。
すべて倒産に直結する原因です。
特に病院の場合は、投下資金が大きいので、甘い判断ミスが命取りになってしまうようです。

『小さな飲食店黒字経営の原理原則100』(亀頭宏昌・インデックスコミュニケーションズ・1,800円)も読みました。
先ほどは病院経営、こちらは飲食店です。
「異業種から多少なりとも学ぶことがあれば」と思って読んだのですが、ムチャクチャ学び倒しました。
著者の亀頭宏昌さんという人は、今まで全く知らなかったのですが、読み終えた後すぐ、ほかの著書2冊もインターネットで注文しました。

亀頭宏昌さんは、父親から赤字の店舗を譲り受け、6年間で20店舗にまで伸ばし、それを売却して今は飲食業のコンサルタントをしているそうです。
ホームページの写真を見ると、まだ若い。
いずれ星野リゾートの星野佳路さんのようなカリスマ経営者(コンサルタント)になるのではないでしょうか。

「この場所で20年以上商売を続けたいと思うか?」が立地選びの最終的なポイント。
「一点集中主義で看板商品を作り出す」であり、「売れているものをより多く売る努力をし、売れないものはカットする」。
「単純にお客様の立場に立って考える」は商売の基本中の基本。
商売の成功の法則は実にシンプルなのかもしれません。
「多店舗化の成功要因は立地と店長」だし、「同じ屋号の店を一定の地理的範囲内に増やすことで、明らかに集客力がついていく」も参考になりました。

「経営者にとって最も必要なスキルは、未来を予測する力」には全面的に同感。
環境の変化を予測し、あらかじめ手を打てれば、こんなに心強いことはありません。
一倉定先生の「経営とは環境変化対応業」と軌を一にします。
私には「この著者の本は全部買う」という人が30人はいるのですが、亀頭宏昌さんもその中に入ってきそうです。