運気を上げる一番簡単な方法

先日、大手事務機器メーカーのオフィス見学会に行きました。
実際に働いているオフィスで、レイアウトや収納方法を学んだわけです。
その時に「スペース・コスト」という概念を知りました。
例えば広告費や交通費は、実際にお金が出て行くので「コスト」とハッキリ認識できます。
ところが「スペース・コスト」は誰もコストだと気がつかない、ある意味では“やっかい”なものです。

使いもしない書類や備品がキャビネットにギッシリとつめられ、そのままの状態で何年も。
処分しようにも「何のためのものか」や「誰のものか」がよく分からず、ついそのままにしてしまう。
こうして永遠にスペースを占拠し、ムダな家賃を支払い続けることになる。
ひどいときにはスペースが足らなくて、別に倉庫まで借りたりする。
まあ、こういったところが「スペース・コスト」の典型的なパターンではないかと思います。

自分でやってみてよく分かったのですが、「スペース・コスト」撤廃は、トップにしかできない仕事なのですね。
1年間使わない書類を、もう一度見直す可能性は1%(そんな法則があるのだそうです)。
私の感覚では、もっと低いように思います。
ごくわずかなパーセンテージのために、膨大なムダ・スペースを確保することの愚かさ。
使いもしないものが詰め込まれているスペース。
そのためにスペースが足りない、動線が悪い、肝心のものがスグに出てこない。
処分しなければいけないのものを処分しないのは、便秘のようなものです。
そこから具合の悪い波動が出て、会社全体の運気を下げてしまいます。

1回目の「スペース・コスト退治」を行いました。
今回は備品に絞ってチェック。
出るわ、出るわ、その気になればいっぱい出てきました。
どこにこんなにたくさん入れるスペースがあったのかと思うくらいです。
ひどいのになると、15年間ずっとムダなスペースを占領し、ほかのものを入れる邪魔になっていたなんていう例もありました。
例えばスチール製の棚。
スチール家具が来たときに、最初に棚の位置を決めるのですが、その時に何枚か必要でない板が出てきます。
それを後生大事に置いていたのです。
いつも「邪魔だなぁ」と一瞬思うのですが、そのまま。
普通のゴミで捨てられないものは、特に処分が億劫になります。

今回がんばって備品を処分し、目に見えるものだけでなく、目に見えないところまでスカッとしたのが体感できました。
具合の悪いところからは、何となく気持ち悪い雰囲気が出ているのが分かるようにもなりました。
今回の大処分で、運気が上がったことを実感しています。