語学の学校

英会話学校へ行っているのですが、教える先生によって、話している英語の分かりやすさが随分違うのです。
同じネイティブなのにすごく違う。
こちらの聞く能力は一緒なので、分かりやすい人は英語がうまい、下手な人は英語が下手だと、断言してもいいのではないかと思います。

日本人だって、日本語をうまく話せる人と、そうでない人がいますよね。
私は英語がうまい外人には”Your English is very good.”と誉めてあげることにしています。
面白いことに、みんなとても喜びます。

一度メッテルニヒさんという、あのウィーン会議で有名なオーストリアの政治家の孫にあたる人のスピーチを聞いて、”Ihr Englisch ist sehr gut.”と誉めたことがあります。
やっぱり「クスッ」と笑って、喜んでおられました。
ちなみにメッテルニヒさんは貴族の出で、今もお城に住んでおられるそうです。
ドイツ語で苗字の前にvon(フォン)が付く人は貴族とのこと。
指揮者のカラヤンも「フォン・カラヤン」と呼ぶので、たぶん貴族出身だと思います。

言葉を教える場合、上手な先生は黒板を駆使するという共通点があります。
コロンビア大学での留学生対象の英語クラスでも徹底的に黒板を使っていますし、日本一のドイツ語教師であるツァイトラー先生も、ばんばん黒板に書いていきます。
もし私が日本語の教師としてクラスを持つなら、やはり文字を書きまくっていこうと思います。

もう7,8年も個人レッスンを続けている英会話学校でも、先生との相性というものがあります。
私は女性の先生の時の方が、相性はいいようです(容姿は問わず)。
男性よりも女の先生の時の方が、英語力は伸びたような気がします。

長い間機嫌よく行っていた個人レッスンですが、ここしばらくは授業がひじょうに苦痛になってきました。
先生との相性の問題もあるでしょうし、本をそんなに読んでいない先生に当たると、内容が乏しく、話していてもあまり楽しくありません。
これでは続かないと、1時間のクラスを30分に変えてもらいました。
30分ぐらいなら我慢できると思ったからです。

今日は初めて会った女性の先生でした。
この人が本をよく読んでいて、話し込むと30分なんてあっという間に過ぎてしまいました。
「30分に変えずに、1時間のまましておけばよかった」と思わず後悔。
ジョージ・オーエルやヘミングウェイなどの話で盛り上がりました。
今の私はフィクションを読まないのですが、学生時代は“ばんばん”小説を読んでいました。
共通の話題があるというのは「会話盛り上がり」の大きな要因なのだと改めて認識しました。
来週のクラスも今日の先生でありますように!