カイゼン開始

自分たちの一番得意な分野のみに、会社の経営資源を集中していく。
今後どんな企業にとっても、この戦略は外せないことではないでしょうか。
フィンランドノキアという家電メーカーは、かつて倒産の危機に見舞われました。
その時、一人の天才経営者が現れ、事業を携帯電話一本に絞り、見事によみがえらせました。

ノキアだけでなく、そのおかげでフィンランド全体が活気づきました。
フィンランドは教育大国と言われていますが、これもその恩恵が影響を与えているのではないかと思います。

自分たちの得意とする分野、地域、顧客層などを、まず絞らなければいけません。
そこでのNO.1を目指すのが、ランチェスターの法則
逆にNO.1になれるところまで、商圏を狭めるべきなのかもしれません。
商圏をどこまで狭めるかが戦略。
決めた商圏の中で、いかにNO.1になるかが戦術。
戦略は戦術の10倍ぐらいの重要性があるように思います。

当社の事業の「売買仲介」・「賃貸管理」・「コインパーキング」で共通したものは「宝塚市内」ということ。
宝塚市を一歩も出ない」というところだけは完全に一致。
ただしエリアの大きさは、それぞれの事業で少しずつ違ってきます。
実のところ、そこがスッキリしませんでした。

しかし今は無理にエリアを統一しなくても、「宝塚市から一歩も出ない」くらいで留(とど)めておいた方がいいかもしれません。
「売買仲介」を一歩進めた「買取り再販」は、仲介業と言うよりオーナー業です。
利幅もリスクも仲介業より大幅にアップするわけですが、当社の場合「資金をコインパーキングに集中」と言う意味で、買取り再販は積極的には行わないでおこうと思います。
買取り再販に、時期的にアゲインストの風が吹き出してきたということもあります。

「賃貸管理」はいかに効率よく、ストレスなく、システム化を進めていくかが最大のポイントです。
少ない人数で賃貸管理をこなしていくには、今までの何倍もの知恵と工夫が必要となります。
賃貸管理に関する、あらゆる業務の見直しを行うつもりです。
早くカイゼンを実行していかないと、それだけ非効率な時間が増えるわけです。
スタッフも私も忙しいけれど、ここは全力で立ち向かわなければいけない場面だと思うのです。