わが社の定義づけ

一倉定先生がよく仰(おっしゃ)っていたのが「わが社の定義づけ」。
わが社を定義づけすると、ものすごくやるべきことがハッキリしてくるようです。
例えば婦人服の小売業なら「顧客購入代理業」。
個々のお客様に代わって、お気に入りのファッションを探してくる購入代理業。
お得意客の顔を浮かべて仕入れる洋服は、店頭に出すや否や売れてしまうそうです。
ちなみに、仕入先が仮にヨーロッパだとすると、そういった服は別便にせず、飛行機で一緒に持って帰るそうです。

不動産業だと思っていたのが「総合生活サービス業」と定義づけしたとたん、視界が広がり、様々なアイデアが浮かんできたとの話を聞いたことがあります。
当社の場合は、出来るだけ間口を小さくしようとしているので「総合」というわけにはいきません。
また「サービス業」をやめて「オーナー業」の方に向かっていこうとしているので「総合生活サービス業」では、目指すイメージから外(はず)れてしまいます。

「宝塚専門・住みよさ提供業」というのはどうでしょう?
営業エリアとしては宝塚を一歩も出るつもりはありません。
従って「宝塚専門」はO.K.
当社の事業の売買仲介、賃貸管理、コインパーキングとも、言ってみれば「住みよさ」の提供。
当社が力を入れている掃除も完全に「住みよさ」の範疇に入ります。
「宝塚の街を少しでも良くしたい」の思いが基本的な本音のところであります。
仲介物件や管理物件よりも、自らがオーナーである物件の方が「住みよさ」をよりしっかりと提供できます。
だからオーナー業の方向へ。

賃貸管理会社なら「家主代行資産運用業」という定義づけはいかがでしょう?
アパートやマンションの管理だと、もうひとつ発展性がないような感じですが、管理オーナーの資産運用のお手伝いというコンセプトなら、金融ビジネスへも広がり面白そうです。
しかし当社には無理なのです。

「土地活用提案業」というのも考えられます。
いかに遊んでいる土地を活用させるか。
いろいろな“こなし方”を提案し、土地の能力を最大限に発揮させる。
こういう業務も魅力的ですが、やはり当社には無理。

オフィス内にセミナールームを企画しているのですが、これだって「住みよさ」の追求と言えないこともないのです。
「宝塚発世界へ」の情報発信基地となれば、おのずと地格が上がり、民度も上がります。
またセミナールームは朝5時から開け、中学生・高校生が登校前に朝勉(あさべん・早朝勉強)出来る場になればいいなと思っています。
これなども必ず「住みよさ」につながってくると思うのです。

わが社の定義づけは「宝塚専門・住みよさ提供業」。
コンセプトは「超優秀家内企業」。
売買仲介のポイントは「受託力」。
賃貸管理のポイントは「システム力」。
コインパーキングのポイントは「目利き力」。
ブログを書いているうちに、イメージがハッキリしてくるのがうれしいですね。