『本当はヤバイ!韓国経済』(三橋貴明・彩図社・1,429円)


サムスンの活躍やヨーロッパでの韓国人団体旅行客の増加などを見ると、韓国経済の躍進が感じられるのですが、内情はかなり厳しいようです。
反米政権での国の運営は、傍から見ていると、かなり危なっかしい気がするのですが、経済もどうも危険な方向へ向っているようなのです。

有力企業のサムスンにしても、売上高対営業利益率を見てみると、国内市場が56.1%、海外市場が2.4%。
つまり国内でがっぽり利益を取り、海外では安価でシェアを取る作戦なのです。
現代自動車の「グレンジャー3.8」に至っては、韓国国内での価格は487万円なのに、アメリカでは305万円。
ソナタ2.4」は国内価格308万円に対し、アメリカ価格は193万円。
ムチャクチャな格差です。

常識を外(はず)れた労働運動や、エリート留学生が韓国に帰りたがらない傾向、離婚率や自殺率の高さなど、じわりじわりと韓国社会を揺るがす問題が目に付き始めているようです。