小さな目標を達成していく

目標の立て方の上手い下手が、勉強でも、スポーツでも、仕事でも、趣味でも、大きな影響力を持ってきます。
目標の立て方が人生を左右すると言っても過言ではありません。

結論から言えば、「小さな目標を立て、その達成感の連続」こそが成功を導くのだと思います。
夢は“ばかでかく”て一向に構わないのですが、努力目標の方も、つい大きく設定しがちです。
現実的に達成困難な目標を設定すると、結局長続きしません。

現実的に達成可能な小さな目標を掲げ続けることが、とても大切な作業となってきます。
時間は思っている以上に短いのです。
強迫観念や大きな欲を持ちすぎて、非現実的な努力目標を設定すると、疲労感や挫折感ばかりが残ってしまいます。

コツコツとした努力は「勤労所得」のようなもの。
これがなければどうしようもありません。
一方、言霊(ことだま)の活用や、天の応援、まわりの人々の協力は「不労所得」のようなもの。
これがあってこそ大風呂敷のような夢が実現できるのです。

だから憎たらしい言動を繰り返していては、けっして天の支援や、まわりの人々の協力は得られません。
才能よりも人徳と言われる所以(ゆえん)です。
しかしながら能力を磨き抜いていく努力は、倦(う)まず弛(たゆ)まずしていかなければなりません。

コツコツと努力を続けていると、ハッと振り返った時に、随分と自分が遠い道のりを歩いてきたことに気がつくことがあります。
あるいは自分が思っている以上の実力がついている。
逆に「コツコツの努力」がないと、「こんなはずではなかった」と悔いる実力しか身につきません。

今回のザルツブルグの旅行で、ドイツ語にちょっと自信がつきました。
本当に少しずつの勉強しかしてこなかったのですが、中断することなく続けていたのがよかったのでしょう。
「ようし、もっと頑張るぞ!」のモチベーション・アップには効果テキメンでした。

私の場合、時間もないし、能力もないので、手を広げすぎてはダメなのであります。
井戸は深く深く掘る。
しかし1本ではなく、出来れば2本掘る。
その2本をつなぐ横穴を作っていけば、単に深いだけでなく、幅広い穴になっていきます。

夢や大きな目標の達成のためには、ときどき鳥の目で見なければ、自分の今の位置がわかりません。
鳥瞰図が必要なのです。
目標と自分の現在地が分からないと、次の一手が打てません。
「小さな目標を達成していく」と「自分の位置を上空から確認する」。
この2つがあれば、成功しないわけがないように思うのです。