「ネクスト2008」作戦

「経営も生活もシンプルに」というのが、ここ数年の私の課題であります。
ここ数年どころか、たぶん一生の課題として取り組んでいくような気がしています。
不動産業を始めてからでも26年。知らず知らずのうちに垢がたまっていることもあるように思います。

自分たちが本当に自信を持ってやっていける事業にしなければいけないと思います。
逆に言えば、得意技に特化。
今まで自分たちの得意技が何かを考えることもなく、いたずらに数を増やすことばかりに目を奪われてきたように思います。

何度も何度もこのブログで考えてきたことを、もう一度繰り返します。
繰り返すごとに、新しいアイデアや気づきが生まれるのも事実なのです。
当社の目指す方向は「超優秀な家内企業」。
少ない人数で、高く安定した業績。
日本のトップレベルのノウハウや技術。
願わくは世界に通用するレベルでありたいですね。

私はゴルフのシングル・プレーヤーやマージャンの達人を目指すつもりは全くありません。
事業に集中し、そこに自分と仲間の成長の喜びを求めたいと思うのです。
変な話なのですが、儲けることを自分で制約していたようなところがあるような気がしています。
それに気がついた今、その制約を外(はず)そうと思います。

大法螺や嫌味になるといけないので、具体的な数字はあまり書きたくないのですが、利益目標は1億2千万円。
会社の資産としては当面40億円といったところでしょうか。
いい会社にして、ついて来てくれる社員の待遇も良くしていきたいものです。
(人の大法螺は聞いていて面白くないので、ここは無視して下さい)
しかし言葉は言霊(ことだま)。
言霊の力を借りない手はないわけです。
書いてみると、何だかいけそうな気がしてきました。

今回「経理」と「集金管理」を完全にアウトソーシングすることにしました。
トータルで社員3人分ぐらいの仕事がアウトソーシングされます。
経理」は何だかんだと言っても内部の話なので、アウトソーシングに当たって何の心配もしていません。
今回のポイントは「集金管理」。
これは賃料を扱い、お客様に直接関係する部門なので、間違いや遅滞は許されません。

大幅に会社の構造を変える動きをしています。
来年早々には新しい体制が本格的に稼動するように、今回の作戦を「ネクスト2008」と名づけたいと思います。

当社の事業は「コインパーキング」と「賃貸管理」と「売買仲介」。
コインパーキングは地道に一つ一つ増やしていきたいと考えています。
そのためにもノウハウや「目利き能力」を、しっかりとマスターしていくつもりです。

具体的には、市場に出ている「売り土地」を見てまわりながらのシミュレーション。
また既存のコインパーキングの視察。
コインパーキングのメーカーや運営会社の人たちの話を聞くことも、とても大切なことだと思います。
コインパーキングの本はほとんど出ていないので、私の得意な本からの勉強は出来ません。
しかし本も出てないような新しい事業なので、ちょっと頑張れば、質的に業界のトップクラスになれるわけですから、こんなやりがいのある仕事も、そう滅多にあるものではありません。

「賃貸管理」は駐車場管理と住宅管理に分かれるのですが、今までは別々の事業として、担当も分けていました。
今回これを一つの事業にまとめてみたいと思います。
考えてみたら、駐車場であろうと住宅であろうと、集金管理は全く同じシステムでいけるわけです。
使うソフトも一緒。
これを2人のスタッフでこなしていく予定です。

従って客付けではなく「管理」に特化。
新しい物件受託も当面しない方向で考えたいと思います。
また既存の管理物件自体も、もう少し絞る必要があるかもしれません。
少し前までは「受託こそ命」と考えていたのですが、むしろ積極的な新規受託はしないという方針で臨みたいと思います。

月極駐車場も賃貸住宅も、ある一定の管理手数料が計算できます。
もしこれを2人でこなすことが出来るなら、負担の大きかった管理部門が一挙に収益部門に変身してしまいます。

客付けをするためには、例えばパネル掲示や資料作成などのさまざまな事務作業が必要だったのですが、それらがカット出来ます。
新聞チラシやインターネットでの広告費用も不要になります。
お店の形態も、人を呼び込む「店舗」から、仕事をこなす場としての「オフィス」の性格が強くなりそうです。
ネクスト2008」が軌道に乗り出したら、オフィス内にセミナールーム(18名収容)の設置も予定したいと思っています。

ネクスト2008」作戦は、今のところ売買仲介にまで頭が回っていません。
管理部門が上手く稼動してから、来年じっくりと「次の一手」を考えたいと思います。
次の一手」には、投資用物件としてのコインパーキングの販売なども入ってくるかもしれません。

ネクスト2008」作戦を遂行するに当たり、今はとにかく正念場。
ワクワクしながら、本気で真剣に取り組んでいきたいと考えています。
私にとって今一番大切なものは時間。
無駄な時間だけは使わないように気をつけたいと思っています。