高まった語学への学習意欲

海外旅行をすると、いろいろと学ぶことや発奮することがあります。
語学への意欲など、その際たるもので、次はもっと上手くなってやろうと意欲が出てきます。

今回の旅行はドイツ語圏。
インフォメーション・センターなどで何かを尋ねる時でも、どこへ行ってもドイツ語の説明が返ってきました。
外国人(私のこと)相手なのに、どうして英語ではなくドイツ語が返ってくるのか、最初は分からなかったのですが、当たり前の話で、私がドイツ語で質問していたからです。

そしてうれしいことに、ドイツ語の説明でも、けっこうよく理解できたのです。
ちょっとドイツ語に自信が出てきました。
本当に名教師ツァイトラー先生のおかげです。
私は普段はクラスでは宿題もやらない劣等性なのですが(言い訳抜きで仕事が忙しい)、「この日本一のドイツ語の先生に習っている間に、性根を入れて本気で学ばなければ」と反省しました。

ドイツは国として統一されたのが遅かったので、ドイツ語の標準語というのがあまりないのです。
強いて言えば、ハノーバーあたりで話されている言葉がドイツの標準語と言えるかもしれません。
ちなみにイタリアでもフィレンツェの言葉が「きれいなイタリア語」と言われ、フィレンツェにはいっぱい語学学校がありました。
同じ関西弁でも、昔の船場言葉のような柔らかく上品な関西弁もあれば、河内弁のようなオトロシイ言葉もあります。

ドイツ語に戻ります。
要はドイツのどの地域でも、テレビのアナウンサーですら標準語ではなく、その地域の言葉を使っている例が多いようです。
何が言いたいかというと、例え外国人でも堂々と自分のドイツ語を話せばいいということなのです。
少々違った言い方をしていることがあるとしても、それは個性だと思えばいいのです。

昔、中国人の留学生に「出口さんはピカピカに光っている」とほめられたことがあります。
ふつう日本人なら、そんなほめ方はしないわけですが、意味は十分通じるし、言われた私はとてもうれしく感じたものです。
これなどまさに言葉の個性だと思うのです。

「語学学習に王道はない」のは逆に気が楽です。
だって勉強しながら、こんなやり方でいいのだろうかと悩む必要がないではないですか。
地道にコツコツと続けていくのは、自分の得意中の得意のこと(その割には勉強していない!)。

ヒヤリング力が自分では一番弱いところだと感じています。
が、テープを聞いてもすぐ眠くなるだけだし、どうせ日本語でも人の話はあまり聞かないので、まあいいかと思っています。

それよりもボキャブラリーを増やそうと思っています。
Vocabulary,語彙力です。
高校生用の電子辞典を持っています。
商品名は「古語辞典」なのですが、英語の単語帳もついていて、ボタンを押せば、次から次へと単語が出てきます。
まずはこれぐらいからやり直していくべきだと思っています(思っているだけでなく、やるんだぜ!)。
少なくとも文章や本を読むときに、語彙力が乏しいとどうしようもないのです。
「ボキャ貧」は悲しい。

ちょっと海外へ行っただけで、これだけ語学へのモチベーションを高めて帰ってきました。
次の旅行の時は、もう一段のレベル・アップといきますか。